スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーは、百貨店や商業施設を中心に展開する「VECUA(ベキュア)事業部」と、バラエティショップやドラッグストアを中心に展開する「国内事業部」との両軸で幅広い販路を網羅し、広範囲の消費者にアプローチできる強みを持つ。
前年度(2018年3月期)は、「サボリーノ」「ベキュアハニー」などが業績を牽引し、2020年3月期までの中期計画で掲げた売上目標(非公表)を2年前倒しで達成した。
同社のカンパニーエグゼクティブでベキュア事業部長を務める住谷日出海氏と、国内事業部長と新規事業開発部長を兼任する大村和重氏に、現在の取り組みや今後の展望について話を伺った。
モノとコトを掛け合わせて
「ベキュアブランド」の魅力を発信
――ベキュア事業部の変遷と、現在の取り組みについてお聞かせください。
住谷 スタイリングライフという社名の通り、我々は「生活をスタイリングしていく」ということを企業理念に掲げ、それを化粧品でどのように実現していくかを大きなミッションとしている。
ベキュア事業部ではこの企業理念に則り、2003年にエステブランド「ベキュア」を立ち上げ、2011年には蜜蜂の森をコンセプトに全てのアイテムに蜂蜜を配合したナチュラルコスメブランド「ベキュアハニー」が誕生した。
ベキュアは、有力百貨店13店舗で展開しており、今年5月に今まで行っていたエステメニューを大きく刷新し、肌の状態や悩みに合わせて100通り以上のオリジナルメニューから自由にカスタマイズする「パーソナルトリートメント」と、初めてベキュアのエステを受ける人向けのカジュアルなショートコース「ビギニングビューティ(2B)スタイル」の2つに分類した。
この取り組みが奏功し、ベキュアの今上期(4~9月)客数は前年同期比で1.5倍、2年前の同期比では2倍と好調に推移している。
ベキュアハニーは現在、全国の百貨店と駅ビルを中心に19店舗を出店しているほか、バラエティショップ2社(プラザ・ロフト)で展開している。