ナリス化粧品、香りに関するアンケート調査を実施

粧業日報 2020年6月23日号 5ページ

カンタンに言うと

  • 20代の40%、30代の20%が妊娠・出産を機に無香料派へ
ナリス化粧品、香りに関するアンケート調査を実施
 ナリス化粧品は、1月30日~2月10日にかけて、25~59歳の全国の女性約1万5000人のうち、無香料のスキンケア・メークアイテムを使用している約1000人を対象に、香りに関するアンケート調査をインターネットにて実施した。

 その結果、顔用スキンケアの使用は無香料派の女性が半数にのぼることや、20代の40%、30代の20%が妊娠・出産を機に無香料化粧品へ変更したことなどが明らかになった。




 使用している無香料のアイテムを尋ねたところ、最も使用率が高いのは、顔用スキンケア品で50%、次いでファンデーションなどのベースメーク品が48%、口紅などのポイントメーク品が41%となった。若年層の方が、使用率が高い結果となっている。



 無香料のスキンケア・メークアイテムを使用し、かつ子どものいる20~59歳の全国の女性約500人のうち、妊娠・出産の両方、もしくはどちらかをきっかけに無香料のスキンケア・メークアイテムを使い始めたのは、20代前半では46%、後半では31%、30代前半では26%、後半では18%、40代では10%、50代では3%と、若い人ほど多いことがわかった。



 スキンケア・メークアイテムの表記を調べるとき、何を重視するかを尋ねたところ、1位「無香料」(28%)、2位「原産国」(26%)、3位「無着色」(23%)という結果になった。

 また、無香料のスキンケア・メークアイテムのイメージは、1位「肌にやさしい」(40%)、2位「安心できる」(32%)、3位「安全」(24%)という結果が出た。



 無香料のアイテムを選ぶ理由を尋ねたところ、「いろいろな香りが混ざるのが嫌だから」「肌にやさしいから」がともに約3割で上位だった。

 また、20~59歳の男女約1000人に、香りが苦手、もしくは気になる場所を尋ねたところ、男性の27%、女性も32%が、百貨店などの化粧品売場の香りが苦手と答えた。



 無香料のスキンケア・メークアイテムを使い始めたきっかけを尋ねたところ、「肌トラブル」が17%で1位だった。この肌トラブルをきっかけに、無香料のスキンケア・メークアイテムを使い始めた女性を対象に、肌トラブルが改善したかどうかを尋ねたところ、70%が改善、30%が変わらない、悪化は0%という結果となった。

 ナリス化粧品は、今回の調査結果を受け、「当初はスキンケアの無香料派は、少数と予想していたが、ほぼ半数にのぼった。また、定着する香りが気になるメークアップ品の方が無香料を使用している人が多いだろうという予想に反して、スキンケア品の使用者の方が多かった。香り付き製品の選択肢が増えた一方で、香りに対して敏感な人が多くいることがわかった」とコメント。若年層が妊娠・出産を機に、無香料を選ぶようになったのは、「育児中でもきれいでいたいという要望が増えたことや、出産後も早くから職場復帰する女性が増えたことが背景にある」と捉えている。
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