ファンケル、強みのスキンケアとECで積極的な提案を推進

週刊粧業 2020年7月6日号 14ページ

ファンケル、強みのスキンケアとECで積極的な提案を推進
 ファンケルが発表した2020年3月期決算は、売上高が3.5%増の1268億1000万円、当期純利益が15.4%増の99億8500万円で増収増益となった。

 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、国内・インバウンド需要ともに影響を受けたものの、新商品の展開や流通販売・外部通販などの販路拡大が奏功し、化粧品事業を中心に増益を記録した。

 また、販路別売上高では、通信販売が約7.0%増の271億8300万円と大きく伸長し、コロナ禍において通販の強みが発揮された。今期は、通販が全体の4割、化粧品事業の中でスキンケア比率が8割という優位性を活かし、変化する消費行動に対応した施策を打っていく。

 消費者ニーズやオンラインの活用といった新たな取り組み、今後の展望について化粧品事業本部 化粧品マーケティング部 化粧品事業推進グループ 竹之内幸氏に話を伺った。

 ――コロナ禍による消費行動の変化はいかがでしょうか。

 竹之内 当社では、4月中旬よりほぼ全ての直営店の営業を休業したが、自社通販へのお客様のご案内を強化し、売上カバーを図った。

 商品別では、外出制限の影響により、化粧品市場全体と同様に、口紅やチークといったポイントメークの売上減少が見られた。

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