岩崎裕美子氏は2005年にランクアップを創業した。オリジナルブランド「マナラ化粧品」を展開する同社は、主力商品「マナラ ホットクレンジングゲル」を起点に、堅調な業績を継続している。
自身の肌悩みから生まれたホットクレンジングゲルは、確かな効果実感によって展開を拡大。現在までの累計販売本数は1500万本にのぼる。
さらに、好調な業績に加え、「女性が一生活躍できる会社を実現する」という想いから、働き方改革にも積極的に取り組み、理想的なワークライフバランスを実現している。創業からこれまでの歩みと近年の取り組みについて、岩崎社長に話を伺った。
前職での経験から起業を決意
女性が一生活躍できる会社を目指して
――起業から「マナラ ホットクレンジングゲル」の開発までの歩みをお聞かせください。
岩崎 前職の広告代理店では営業として成果をあげ、取締役営業本部長にまで昇進したが、その一方で競合に勝つために、夜となく昼となく仕事をこなす毎日。深夜にも及ぶ残業が常態化し、社員の離職率も非常に高かった。
このような職場環境で、女性が安心して結婚や出産を考えることは難しい。実際、結婚や出産を理由に退職していった優秀な女性社員もたくさんいた。
当時私も35歳を迎え、結婚や出産を考える時期だったが、当時の会社でやりがいのある仕事を続けながら子育てをするのは難しかった。
