ヘブンジャパン、下着D2Cモデルを確立し成長

訪販ジャーナル 2021年2月8日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 松田CEO「提供価値は世界共通、キレイを届ける会社に」
  • 「情緒的ベネフィット」を伝えることを徹底し顧客満足を向上
  • 「下着×テクノロジー×測る」をテーマにDXを推進
ヘブンジャパン、下着D2Cモデルを確立し成長
 機能性下着のD2C企業であるHEAVEN Japan(ヘブンジャパン、本社=大阪・河内長野市)は、顧客の「喜びと感動」をテーマに「CX(カスタマーエクスペリエンス)」向上を目指し、新しい商品・サービスを次々と生み出している。

 2018年9月にはバストケアと健康管理を同時に叶えるIoTデバイス付ナイトブラの試着モニターによるサービスの実証実験をスタートするなど、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を核にした成長戦略を打ち出している。

 松田崇CEOにこれまでの歩みと今後の展望について話を聞いた。

 ――起業された経緯についてお聞きします。

 松田 若いころから起業したいとは思っていた。ただ、飲食店で一発当てようといった程度の気持ちで、具体的に何をしたいかは見つかっていなかった。

 きっかけは妻とサンフランシスコに旅行した2003年1月、30歳の時だった。サンノゼで開かれていたフリーマーケット会場で妻が熱心に見ていたのが下着だった。

 日本では見たことのないデザインの下着を手に喜んでいる妻の姿を見て、「これや」と直感的に思った。旅行から戻り、インターネットで米国のサイトに検索をかけて仕入先を探した。

 手持ちの資金がなかったので、100万円を借りて仕入れ、同年5月に貿易商社(総合商事HEAVEN)として創業した。

 まずは米国旅行時の妻のような女性を求めて、大阪南港で開かれているフリーマーケットで販売した。しかし、出店料を考えると売上はないも等しいものだった。

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