花王とライオン、協働によるリサイクル実証実験に手応え

粧業日報 2021年7月16日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 使用済みつめかえパックの店頭回収量は計画比2倍で進捗
花王とライオン、協働によるリサイクル実証実験に手応え
 花王とライオンは、プラスチック包装容器資源循環型社会の実現に向けて、東京都墨田区にあるイトーヨーカドー曳舟店と協働して使用済みつめかえパックの分別回収実証実験を行い、2020年10月~2021年6月までの回収状況が計画に対して約2倍の回収量(フイルム容器約5200枚)となったことを発表した。

 今後はさらなる回収拡大に向けて、より多くの消費者に回収について知ってもらい、参加してもらうための啓発活動や、フィルム容器以外のものが混入しないような働きかけ・しくみの検討など、課題解決に取り組む。



 具体的には、フィルム容器の回収を行っていることや、洗って乾燥させてから持参することなど、活動の目的や回収の方法等についての店内掲示や資料配布など情報提供に取り組む。

 また、フィルム容器を再生してつくったブロック作品や、回収量の進捗が見える展示など、回収に協力してもらえるような工夫を継続する。

 今回の活動で回収したフィルム容器は、花王和歌山工場に設置したパイロットプラントで再生処理を行い、協働してリサイクル技術の開発・検証を進める。

 また、家庭から出る廃プラスチックの分別回収、リサイクルの状況・課題を調査し、効果的な分別回収のプロセスやリサイクルしやすい包装容器の設計などを検討して、リサイクル率の向上と水平リサイクルの実現を目指す。
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