クロバーコスメイク、メークアップ専業の周知徹底へ

週刊粧業 2021年8月23日号 9ページ

クロバーコスメイク、メークアップ専業の周知徹底へ
 メークアップ化粧品専門の受託メーカーであるクロバーコスメイクの2020年12月期は、マスクの着用が常態化する中、ポイントメークで苦戦を強いられたが、アイメーク関連で新規の需要を取り込むなど減収幅を最小限に抑えた。

 今後の方針について、立岡泰昭社長に話を伺った。

 ――進行中の改革についてお聞かせください。

 立岡 コロナ禍の非常に厳しい状況の時こそ、「攻め」と「守り」のバランスが重要だ。

 攻めの面では、感染状況に応じて臨機応変にリアル商談なども取り入れ、素早い対応で成果に結びつける。守りの面では、人材育成に注力する。

 中長期計画を昨年11月に策定し、経営理念の社内への浸透を進めている。全社的な勉強会を初めて行い、全体目標を達成するためのステップを4段階に分けて説明した。

 会社の進むべき方向性が明確に示されたことで、以前よりも仕事に前向きに取り組めているという声が届いている。

 ここ数年、売上が右肩上がりで推移し、多忙を極めていた状態から一転し、コロナ禍で時間に多少の余裕ができている。今だからこそできることを皆で考えるいい機会であり、管理職のトレーニングを進めている。

 各自が一段高いレベルの仕事をし始めれば、会社全体のレベルアップにつながる。

 計画的に機械のオーバーホールも進めていく。一定期間機械を止めることにはなるが、単なるメンテナンスではなく、生産性向上につながる新技術、新機能の取り込みを図っていきたい。

 ――自社の強みを今後どう伸ばしていきますか。

 立岡 当社は元々、自然派化粧品を強みとしており、配合しづらい原料であっても処方組みの工夫により商品化してきた。

 昨今では、SDGsに注目が集まり、サステナブルな化粧品原料を希望されるケースが増えているが、そこでも今まで培ってきたノウハウが生かせると考えている。

 当社にとってコロナ禍は非常にアゲインストな状況といえるが、「メークアップ専業」という強みは不変であり、より一層周知を図っていくことが重要だ。

 お声掛けいただけたら迅速に対応できるよう社内体制を整え、アフターコロナにスタートダッシュが切れるように努めていく。

 また、メークアップ専業で小回りの利く当社ならではの強みを深掘りし、他社と差別化できるレベルまで突き詰めていく。
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