ホシケミカルズ、エビデンスデータ取得済みのODM製品が好調

週刊粧業 2022年1月17日号 9ページ

ホシケミカルズ、エビデンスデータ取得済みのODM製品が好調
 化粧品・医薬部外品の提案型OEM/ODMを主軸とするホシケミカルズでは、予め第三者評価機関による安全性・有用性試験を実施し、エビデンスデータ取得済みのODM製品を提案している。

 これにより、クライアント企業はデータ取得に係る申請手続きや費用などの負担が軽減され、スピーディーな製品化を実現するだけでなく、有効成分以外で製品の付加価値を高めることにつながる。

 昨年8月に改正薬機法が施行され、エビデンスデータに基づきデジタルチャネルで効能効果を訴求できる化粧品のニーズが高まっていることもあり、各種評価試験をパッケージしたOEM・ODM製品の引き合いは高まっているという。

 中でも、同社の承認済み医薬部外品ODM処方で22品目となる「薬用美白UVプロテクション」(写真)は、美白ケア・日やけ止め・化粧下地・トーンアップを兼ね備えたSPF・PA値データ取得済みの高機能UVカット乳液・クリームとして、昨年4月の受注開始から好調に推移している。

 「現在は安全性試験(パッチテスト・スティンギングテスト)や感作性試験(RIPT)、効能効果試験(乾燥小じわ・保湿・美白など)を組み合わせ、エビデンスデータを取得した処方ラインナップの強化に加え、既存製品に効能効果の新たなエビデンスデータを付与し、付加価値を高める取り組みも進めている。様々な第三者評価機関と取引のある当社では、納期や価格といった面でお客様の要望に応じ、コーディネーターとして最適な各種試験を国内外のクライアントに提案できるのが強みだ」(企画開発室広報 平地祥子氏)

 アジアを中心とする海外クライアント企業からは、「日本の検査基準に沿って安全性と効果データを取得していることが製品の信頼性を高める」(平地氏)ことから、受注製品の評価試験を日本の第三者評価機関に依頼したうえで製品を輸出するケースが多いという。

 アジアでは昨今、敏感肌用のスキンケアへのニーズが高まっていることから、スティンギングテスト済みスキンケアOEM・ODMの受注が好調のようだ。
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