ポイントピュール、全ての化粧品に海洋深層水を使用

週刊粧業 2022年10月17日号 15ページ

カンタンに言うと

  • ヒト幹細胞培養液エキスの提案も
ポイントピュール、全ての化粧品に海洋深層水を使用
 ポイントピュールでは、全ての化粧品に、豊富なミネラルを含む「久米島海洋深層水」を使用している。化粧品原料水のために独自製法で精製した「KM-DSWP」は、プロコラーゲンの合成促進効果が認められており、エイジングケアへの効果が期待される。

 さらに、アセロラやパッションフルーツなどのスーパーフードをはじめとした、約30種類の沖縄素材も展開している。

 「海洋深層水や沖縄素材はその優れた機能だけでなく、ストーリー性を付与しやすい点も評価いただいている」(代表取締役 大道敦氏)

 ヒト幹細胞培養液エキスの豊富なラインナップも強みといえるだろう。現在、4種類のヒト幹細胞エキスと、それらをそれぞれナノ化したものを合わせて計8種類を取り揃えている。

 直近ではヒトサイタイ血由来やヒト骨髄由来が引き合いを集めているといい、9月末に実施されたダイエット&ビューティーフェア2022においても2つを掛け合わせたブースターセラムの提案を行った。

 「沖縄素材などの天然素材とヒト幹細胞培養液エキスをはじめとした機能性成分の両方を提案できることは当社の大きな強みとなっている。また、CBDやNMNが注目され、当社でも引き合いを集めているが、それ以降あまりトレンドの大型原料がないことから、既存の原料に新たな価値を付与するため、ナノ化の製造設備の導入を進めている」(大道社長)

 そのほか、自社農園での原料栽培の準備を進めており、自社で栽培から原料化まで対応できる体制を整えていく。現在は植え付けを開始し、研究を進めながら栽培する原料の選定を行っている最中だ。来年の春には収穫して抽出を行い、まずは自社製品における展開を進める。

 なお、同社はオリジナルブランドを展開する実店舗の運営も行っており、店舗でテストを行いながらニーズを掴み、OEM提案に活かしている。オリジナルブランドのRyu Spaではメンズコスメが非常に好調で、店舗売上の3~4割を占める。Ryu Spaは国際通りにも実店舗を持っており、ブランド認知も拡大しつつあることから、今後は販路拡大も検討していく方針だという。
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