ポイントピュール、8種類のヒト幹細胞培養液OEMを提案

週刊粧業 2023年1月1日号 83ページ

ポイントピュール、8種類のヒト幹細胞培養液OEMを提案
 沖縄県・久米島の化粧品OEMポイントピュールは、優れた機能を持ちストーリー性を付与しやすい海洋深層水や沖縄素材によって引き合いを集める一方で、ヒト幹細胞培養液エキスの豊富なラインナップも強みとしている。

 現在、4種類(ヒト脂肪由来2種、ヒトサイタイ血由来、ヒト骨髄由来)と、それらをそれぞれナノ化したものを合わせて計8種類を取り揃えている。化粧品開発展でもそれらを紹介するほか、CBDやNMNを採用した製品の提案も行う。

 また、同社では既存の原料に新たな価値を付与するため、ナノ化の製造設備の導入を進めてきた。エキスや粉体など幅広く対応し、会場では製品サンプルとともに紹介する予定だ。

 大道敦社長は、「ナノ化技術では様々な原料に対応するが、例えば、高価な沖縄素材・クチャは10ミクロン程度の大きさだが、それらをさらに細かくすることができ、クレンジング力の向上などが期待できる。プラセンタやエキス類であれば、ナノ化によって浸透力がアップする。今回のナノ化技術の導入は、化粧品メーカーの既存品リニューアルにも貢献できるのではないかと考えている。これまでも配合していた原料をナノ化することによって、商品の訴求力を高めることができるだろう」と話す。

 さらに同社は、オリジナルブランド「Ryu Spa」を展開しており、観光客が集まる国際通りにも実店舗を構え、これまで認知度を拡大してきた。パッケージも華やかなRyu Spa Botanicalシリーズのフェイスマスクのほか、美容液、実店舗で好調に推移するメンズ向け製品なども展示し、OEM提案につなげる。

 「国際通りをはじめとした実店舗運営により、ブランドとしての認知度もかなり高まってきた。1カ月あたりの実店舗購入者数は約3000人で、年間3万人以上の方にご購入いただいている。観光で来店された方が、東京や大阪に帰った後にもリピートしていただけるよう、今後は販路を拡大していく方針だ。Ryu Spaに関しては、2022年に出展した展示会で大手百貨店からの引き合いもあり、現在準備を進めている。なお当社は、沖縄で21年間化粧品会社を運営しており、沖縄素材の良さも十分理解している。Ryu Spaによって、沖縄化粧品というマーケットを切り拓いていきたいと考えている」(大道社長)

 2022年9月以降、新規の問い合わせも増加傾向にあり、週に2~3件の相談があるという。さらに、沖縄に工場を構えていることによるイメージの良さから、現在進行中の台湾の案件をはじめ、海外からの受注も増えている。2023年についても、沖縄という地の利を活かしながら、アジアを中心とした海外向けの案件に注力していく方針だ。

 同社では、工場でのクリーンエネルギー活用やアップサイクル原料を採用した処方提案など、サステナブルな取り組みにも力を注いでいる。そのほか、自社農園での原料栽培の取り組も進めており、自社で栽培から原料化まで対応できる体制を整えていく。
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