セントラル・コーポレーション、ヒト幹細胞培養液配合化粧品を100個からOEM製造

週刊粧業 2023年1月1日号 81ページ

2023年1月11日 12時30分

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 セントラル・コーポレーション(本社=岡山市)は1980年の創業以来、在庫バルクの小分けではなく、ゼロからのオリジナルブレンドで「わずか100個から化粧品をつくる」小ロット製造のパイオニアとして知られる。

 独立を目指す起業家を支援し続けて今年で44年目を迎え、2011年にはこうした取り組みが評価され、日本文化振興会から社会文化功労賞が授与された。

 同社では小ロット製造による化粧品OEMと並行し、創業から一貫してエイジングケア化粧品研究にも取り組んでいる。笹山博史社長に、今展示会の見どころやポイントについて話を伺った。

研究機関と提携し、国産の
「臍帯血由来」ヒト幹細胞培養液を開発

 ――今回の出展内容をお聞かせください。

 笹山 化粧品開発展では「必ず売れる」をキーワードに、差別化した化粧品をわずか100個からでもOEM製造できることを強くアピールしていく。

 ――「差別化した化粧品」とは、具体的にどのようなものでしょうか。

 笹山 有効成分を肌に塗ることにより、保護・保湿を図るという「保護化粧品」の考え方は、もはや時代遅れになってしまった。

 現在は、積極的な細胞増殖を図っていく「細胞増殖化粧品」の時代が到来しており、「幹細胞培養液」化粧品へのニーズが確実に高まっている。

 実際に、OEM受注件数はここ数年、激増している。既にOEMの実績として、月商100万円ほどあるクライアントが、当社が提案する「臍帯血由来」ヒト幹細胞培養液化粧品に切り替えたところ、月商が5倍の500万円に急伸した。

 この度、国内の研究機関と提携し、国産の「『臍帯血由来』ヒト幹細胞培養液」の開発に成功した。

 当社ブースでは、その独自原料を配合した化粧品OEMを提案する予定だ。

 ――なぜ「臍帯血由来」の注目度が高まっているのでしょうか。

 笹山 臍帯血由来の幹細胞培養液に関して、原料メーカーの試験では、増殖成分である成長因子「GDF11」が、352pg/mlも含有していることがわかった。

 このGDF11は、「若返りタンパク質」として注目されており、あの世界最高権威の学術誌である「ネイチャー」「セル」「サイエンス」にも論文が掲載された成分だ。テレビでも特集が組まれており、世界的に注目が集まっている成分といえる。

 ――最近、「エクソソーム」という言葉を聞く機会が増えましたが、御社の原料にも含まれていますか。

 笹山 もちろんだ。当社の原料には、一般的に流通している原料の約8倍ものエクソソームが含まれていることが原料メーカーの実験により確認された。

 また、エクソソームが全成分表示できる「臍帯血」由来の原料開発にも成功している(表示名称「ヒトサイタイ血由来幹細胞エクソソーム」を独自に取得)。このような話題の成分を配合したOEM製品が、わずか100個からでも受注可能だ。

完全オリジナルの幹細胞化粧品の
発売元になることが最も重要に

 ――幹細胞についての研究体制を強化されているとお聞きします。

 笹山 化粧品の分野は医療の研究が進歩するにしたがって、化粧品も進化させる必要があると考えている。

 当社では、博士号を取得した専門研究者が在籍しており、幹細胞に関する研究を常に行っている。その研究者は、幹細胞による骨再生に関する研究を進めており、2018年10月24日にはネパールで開催された国際学会で発表し、国内の学会では、日本再生医療学会をはじめ多数の学会にて研究成果を発表した。

 世界的にも研究が認められ、インパクトファクターの高い論文として掲載された。2019年度には国から研究が認められ、個人の研究継続が承認され、研究のための助成金を支援されている。

 ――幹細胞培養液コスメを扱う上での注意点をお聞かせください。

 笹山 注意点としては「完全オリジナルの幹細胞化粧品の発売元」になることが、最も重要だと考えている。当社では「完全独自処方」の幹細胞培養液化粧品を「100個からでも」製造させていただいている。

 100個と簡単には言っているが、100個を5万円で作ると、粗利は5000円しかない。その5000円で、試作費や原料手配、薬事校正、送料などを捻出しなければならない。

 つまり、支援するという根底の気持ちが無ければ、到底出来ない。それでも、起業される方や、エステティシャンのブランドステータスの構築の支援を一生かけてやりたいと考え、この支援事業を続けている。

 「100個から」ならば、ほぼノーリスクで、成長する幹細胞化粧品市場に参入することができる。まずは成功の一歩を、当社とともに踏み出していただきたい。

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