ミリオナ化粧品、美白・ニキビ改善効果のある新原料を開発

週刊粧業 2023年1月1日号 88ページ

カンタンに言うと

  • 生産規模拡大や働きやすい工場づくりを推進
ミリオナ化粧品、美白・ニキビ改善効果のある新原料を開発
 医薬部外品の開発に強みをもつミリオナ化粧品は、コロナ禍も堅調に推移している。雪解け水を化粧品に活用するサステナブルな取り組みも注目を集めた。

 阪本雅哉代表取締役に話を伺った。

 ――2022年を振り返るといかがでしょうか。

 阪本 短期的な目標としては、100億の売上をつくることを目指しており、そのための下準備として、生産キャパシティ増大に取り組んできた。

 2022年9月には、関連会社のラシェル製薬でゼリーラインが稼働を開始したほか、2023年には大阪の新工場が竣工予定となっている。

 北海道美唄市で雪解け水を化粧品に活用するサステナブルな取り組みも推進している。また、福岡営業所を拡大し、ほど近い立地に「福岡Lab.」を設立した。評判が良ければ、東京営業所にもラボを展開したいと考えている。

 ――化粧品開発展にも出展されます。

 阪本 医薬部外品を中心としながら、食品と化粧品のコラボレーションを1つのテーマとし、ゼリーなども展開する。

 新たな提案としては、オーラルケアにて、歯磨き粉とマウスウォッシュ、舌磨き用ペーストの3つを1品に詰め込んだオールインワン製品を提案する予定だ。他社がやっていないような、目新しいユニークな製品も積極的に展開していきたいと考えている。

 ――スキンケア向けの新原料を開発されました。

 阪本 台湾の提携企業とともに、美白効果やニキビ・赤ら顔の改善が期待できる新原料を開発した。

 アゼライン酸をエステル化したもので、高濃度で使用しても刺激性がなく、使い勝手もよい。特許も出願しており、提案の準備が間に合えば化粧品開発展でも紹介したいと考えている。今後については、この新原料を軸に新しいシリーズの展開を進めていきたい。

 ――今後の展望についてお聞かせください。

 阪本 2022年は、次のステージに上がるための準備に力を注いだ1年だった。今後もさらなる生産設備拡充に取り組んでいく方針だ。

 また、数字をつくっていくためには人手が必要となることから、福利厚生のさらなる充実に努めるほか、女性社員の割合が高い現状を踏まえ、男女ともに働きやすい工場づくりに注力していきたいと考えている。
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