天真堂、今期は新規事業にチャレンジ

週刊粧業 2023年1月1日号 85ページ

カンタンに言うと

  • OEM事業と新規事業でシナジーを発揮
天真堂、今期は新規事業にチャレンジ
 薬用化粧品・機能性表示食品OEMメーカーの天真堂では、企業ビジョンである「アジアをつなぐ美と健康の企画マーケティングカンパニー」の深化に向け、今期(2023年12月)よりOEM事業とのシナジーを図る新たな事業をスタートする。

 前期の振り返りと今期の抱負について、代表取締役の牧野快彦氏に話を伺った。

 ――前期を改めて振り返っていただけますか。

 牧野 東京本社内にあるラボラトリーを強化したことなどが奏功し、新規受注数は前年を上回り、今期も新たなお客様とのお付き合いが広がっていきそうだ。

 中国では、ロックダウンによる影響で試作を送っても届かない時期が続き、案件が長期化した。そういった状況下でも、海外売上は21年対比で着実に伸ばしており、足場を踏み固める1年だった。

 製品面では、育毛剤を筆頭にシャンプーやトリートメント、ヘアマスク、ヘアオイルといったヘアケアカテゴリーが伸長した。売上構成比は少ないが、岩手八幡平工場で製造・開発したプロテインの受注も好調に推移した。

 ――今期の抱負をお聞かせください。

 牧野 今期の重要施策としては、基礎研究に近いシーズの開発がエビデンスを含めて形になってきていることから、基幹事業であるOEMでそれをどのように提供していくか、出口戦略を具体的に検討していく。

 それだけではなく、国内外含めて様々な企業との協業を模索し、新たなビジネスの構築も進めていく方針だ。具体的には、我々の企業ビジョンである「アジアをつなぐ美と健康の企画マーケティングカンパニー」の深化に向け、美と健康の領域でOEMとシナジーを生み出す新規事業を目指す。

 当社は元々、美白オールインワンジェル「エニシングホワイト」を展開していた通販メーカーであり、累計で100万個以上を販売したノウハウをもとにOEMビジネスを開始した経緯がある。

 今期からスタートする新規事業では、我々が待っているだけでなく、自分たちでビジネスを広げていくところに挑戦し、OEMのお客様に新規事業で得たノウハウをしっかりと還元していきたい。

 当社がメーカーになるのか、あるいはメーカーや代理店と連携する形になるのか具体的にはまだ決定していないが、OEMのお客様のビジネスに影響しないよう、海外を含めて検討している。OEM事業はこれまで通り、D2Cブランドを中心にトータルでお客様を支援していくことに変わりはない。どちらかに比重を置くのではなく、OEM事業へプラスオンするように中長期的なシナジーの創出を図っていく。
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