花王は、資源循環型社会の実現に向け、事業活動に伴い使用・排出されるプラスチック包装容器に関し、2040年までに「ごみゼロ」、2050年までに「ごみネガティブ」を目標としている。
リデュースイノベーションとリサイクルイノベーションで、2030年までにプラスチック使用量の「50%以上を再資源化」する。それに向け、化石由来プラスチック使用量のピークアウト、再生プラスチックの使用拡大、ポジティブリサイクル材料を使用した製品の発売、花王が社会とともに回収し社会が使用できる製品の発売を行う。
2040年までに花王のプラスチック包装容器使用量と花王がプラスチック再資源化に関与した量が等しい「ごみゼロ」を目指す。それに向け、化石由来プラスチック使用の削減加速、植物由来プラスチック・再生プラスチック使用加速、ポジティブリサイクル材料を使用した製品の普及、花王が社会とともに回収し、社会が使用できるプラスチックの普及を実現していく。
2050年までに花王のプラスチック包装容器使用量より花王がプラスチック再資源化に関与した量が多い「ごみネガティブ」を目指す。それに向け、化石由来プラスチック使用ゼロ、植物由来プラスチック・再生プラスチック使用加速、ポジティブリサイクル材料を使用した製品の浸透を行う。
「リデュースイノベーション」では、包装容器への再生プラスチック・植物由来プラスチックの使用を促進し、化石由来プラスチック使用量を2030年までにピークアウト、2050年までにゼロにしていく。「リサイクルイノベーション」では、社会に排出されたプラスチック廃棄物を、花王の製品・サービスとして展開することで再資源化していく。まずは、花王が関与したプラスチックの再資源化率を、2030年までに50%まで高めていく。
リサイクル推進にあたっては、使用済みのプラスチックを花王の独自技術により価値あるものに変換する、包装容器で再生プラスチックを使用する、花王が社会とともに回収した使用済み包装容器を社会が使用するという、3つのアプローチで取り組む。
その一環として、花王のフィルム容器一括リサイクル技術により使用済みつめかえパックを水平リサイクルし、その再生材料を一部に使用したつめかえパックを、5月29日より花王・ライオンで初めて発売することになった。
花王は、2025年までに回収パウチを使用した革新的フィルム容器の実用化を目標に掲げているが、今回の製品は数量限定発売のため、製品として継続的に提供できるよう研究開発を継続していく。