ホシケミカルズ、トレンド捉えたODM製品の提案で新領域開拓

週刊粧業 2023年7月10日号 55ページ

ホシケミカルズ、トレンド捉えたODM製品の提案で新領域開拓
 ホシケミカルズでは今期(2024年3月期)、化粧品OEMを軸に原料販売や容器製造などをトータルで手がける自社の強みを活かして新たに開発したODM製品を通じて、競争力の強化を目指す。

 同社が今期から新たに提案を開始するODM製品は、「フェムケア」「クリーンビューティシリーズ」「メンズコスメシリーズ」の3つで、トレンドを捉えたODM製品の提案で新領域を開拓していく。

 フェムケアは、今期を目標にデリケートゾーンケアのエビデンスが確認されているイタリア産の機能性原料を配合した洗浄剤を新たに展開する。フェムケアを訴求するODM製品の開発は、同社において初の試みだという。

 クリーンビューティシリーズは、石油系界面活性剤やシリコーンなど10項目を無添加とする処方をベースに、天然由来成分99%の化粧水と天然由来成分100%のマルチオイルの2品で構成され、2023年4月より提案を開始している。

 「サステナブルを訴求したアイテムに関してはこれまで、原料販売かOEMいずれかの対応に限られていた。クリーンビューティシリーズを展開したことで、処方開発から原料調達、容器・包装のトータルで環境に配慮したサステナブルな製品づくりがサポートできるようになった。お客様はシリーズ内のベース処方とPR成分、容器・包装の3つを選ぶだけで、トレンドのクリーンビューティコスメをスピーディに製品化できる」(販売推進チーム/広報主任 平地祥子氏)

 2023年6月には、埼玉メークアップ工場が竣工し、メークアップの製造能力が約2倍に増強された。新工場の竣工に併せて、メンズの肌に特化したクッションファンデーション2種(写真)を新たに開発した。

 「1つは石鹸で洗い流せるのにカバー力があり、もう1つはマスクや襟袖に色がつきにくく、髭なども目立ちにくい。市場では海外製が多く、メイドインジャパンのクッションファンデーションは珍しい。サステナブルシリーズと同様に、ベース処方とPR成分、容器・包装を選ぶだけでスピーディな製品化が実現できる点もアピールしていく」(平地氏)
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