ホシケミカルズ、新工場竣工でベースメークを強化

週刊粧業 2023年8月21日号 7ページ

カンタンに言うと

  • 埼玉倉庫に充填包装ラインを新設
ホシケミカルズ、新工場竣工でベースメークを強化
 化粧品・医薬部外品・健康食品の提案型OEM/ODMを主軸とするホシケミカルズの23年上期実績(1~6月)は、男性の肌に特化したクッションファンデーションなど15品目からなる「メンズコスメシリーズ」のOEM/ODMが伸長したほか、同社が22年7月から日本総代理店を務めるカナダ・シネオバ社の天然精油「エッセンシャルオイル」(全6種)が、原料とOEM双方で採用実績を積み重ね、前年同期比で微増となった。

 メンズコスメシリーズでは、BBクリームやクッションファンデーションなどのベースメークから、洗顔や化粧水などのスキンケアまで幅広いラインナップを取り揃え、ベース処方とPR成分、容器・包装を選ぶだけでジェンダーレスのトレンドに配慮したメンズコスメのスピーディな製品化を実現する。

 「本シリーズでは、パートナーと化粧品をシェアしたり、普段から女性向けの化粧品も好んで使っている男性をターゲットに想定して開発しているが、男性視点はもちろんジェンダーレスコスメとして、コスメを使い慣れた女性をも満足させるレベルを追求している。6月には埼玉メークアップ工場が竣工し、製造能力が2倍に増強され、特にクッションファンデーションに関してはシリコン・ノンシリコン・メンズと異なるアイテムの柔軟な生産が可能になった」(販売推進チーム/広報主任 平地祥子氏)

 エコサート・カナダとUSDAオーガニックの認証を取得したエッセンシャルオイルは、エッジの効いた香りが特徴的で、6種のうち3種(ラブラドルティ、バルサムポプラ、スウィートゲイル)において、精油では珍しく抗炎症のデータが確認されている。このため、フレグランス以外にスキンケア製品での採用実績が広がっているという。

 「群馬工場では、2018年4月に製品倉庫を製造室へと改築し、製造能力が約2倍強となったが、バルクの製造量に比べて充填包装のキャパシティーが不足していた。そこで、下期に向けては秋頃を目途に、2023年3月に竣工した埼玉倉庫内に充填包装ラインを新設していく。スキンケアを主に製造する埼玉工場に隣接する埼玉倉庫では現在、容器や包材などの資材、原料在庫、待機充填機器をストックしているが、在庫以外にも活用を広げていきたい」(平地氏)
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