宮本、インバウンド回復で業績アップ 自社工場の強化で新規獲得へ

週刊粧業 2023年10月16日号 63ページ

宮本、インバウンド回復で業績アップ 自社工場の強化で新規獲得へ
 当社では、11月の決算に向けて、今期は昨年比約3割アップで推移しています。要因としては、既存のお客様の商品注文数が増えたことに加え、コロナ禍で停滞していたインバウンドに関わるお客様からの注文が回復してきたことが大きいと分析しています。

 また、海外向けの輸出を行っていたお客様も動き出しています。コロナ禍の間は、そういったお客様以外の部分で売上を伸ばし、コロナ禍以前とほぼ変わらない業績を維持していたので、コロナ禍が落ち着いて回復してきた部分がプラスアルファとなり、業績アップを達成しました。

 今期注力した取り組みとしては、1月の化粧品開発展で、使用には全く問題のないわずかな汚れなどの「微欠点」を持つ容器を活かした、製品ロス削減に貢献する提案を行いました。

 容器製造においては、わずかな欠点だとしても、納品基準の高さから不良品となってしまう商品が多く存在しています。そこで顧客と連携し、限度基準を緩めることで、これまで廃棄処分になっていた微欠点のある商品を使用する提案を行いました。

 微欠点を持つ商品を活かすという提案はこれまで業界全体にありませんでした。エシカル品を採用されるお客様の数はまだ少ないものの、化粧品業界にとっても新しいきっかけにしていきたいと考えています。

 今期は、自社工場の強化にも取り組みました。人員の増強に加え、新しい機材の導入も行い、これまであまり取り組めていなかったラベル張りに対応できる体制を整え、ホットスタンプ加工では従来以上に幅広い用途で行えるようにしました。

 自社工場であることから、工程管理なども柔軟に組めるので、納期的にも他社よりも余裕を持った提案を行うことができます。

 来期に向けては、今期大きく伸びたインバウンド関係の業績をさらに強化していきたいと考えています。また、新しい金型の商品も何点か発売することを考えており、エシカル品などと合わせて提案することで、業績アップにつなげていきます。
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