ケイズ、案件の拡大と決定率アップへ新たな営業体制へと刷新

週刊粧業 2023年10月16日号 52ページ

ケイズ、案件の拡大と決定率アップへ新たな営業体制へと刷新
 化粧品容器の卸販売や化粧品の研究開発・製造を手がけるケイズでは、今期(2024年3月期)より容器営業部・OEM営業部・特販部の3つからなる営業体制へと刷新し、「案件の拡大」「決定率アップ」の2つを軸とする営業活動を新たにスタートした。

 営業統括の海野和夫氏は、新体制での大きな狙いとして「案件を拡大するためには訪問件数のアップが不可欠であり、訪問時間の創出に向けて容器営業部の中に容器営業サポート課を立ち上げた。従来、容器の営業が行っていたデスクワークなどの事務的な社内業務を容器営業サポート課が代わりに行い、営業が韓国の仕入先とのパイプづくりなど社外活動に専念できる環境整備を図った。これによって提案できる容器の幅を拡充し、スピーディな対応による決定率のアップを目指した」と説明する。

 容器営業部部長の向文宏氏は、強みとする海外容器について「今期に入り、韓国への営業活動を強化したことで新たな仕入先が着実に増えている。また、幸いにも代表の角嶋がグローバルで大きなシェアを獲得している韓国の有力化粧品容器メーカーと25年以上の付き合いがあり、環境配慮への対応が厳格なヨーロッパへの豊富な輸出実績を持つ韓国の取引先から、最新のトレンドを踏まえたエコ容器を幅広く紹介できている」と話す。

 下期に向けては、OEMも含めたオールインワンでの多品種小ロットの柔軟な対応を推進していくとともに、新たな営業体制のもとで国内外問わず新たな取引先の開拓に注力していく方針だ。

 「イノベーションという点では今年に入り、大型案件に関するコンペへの参加オファーが増えており、コンペへの参加で技術開発陣のスキルが向上し、着実に受注へ結びついている。案件の拡大と決定率アップの取り組みでは今後、容器営業サポート課の体制をより拡充していき、金沢3名・東京1名に加えて大阪にも1名配置し、営業が社外活動に特化できる体制を整備していく。また、OEMと容器のペア営業によるオールインワン体制を強化し、決定率を高めていきたい」(海野氏)
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