花王、「一般財団法人 花王みらい共生財団」を新設

粧業日報 2023年12月6日号 5ページ

花王、「一般財団法人 花王みらい共生財団」を新設
 花王は9月13日、「一般財団法人 花王みらい共生財団」を新設した。

 同財団は、生活者一人ひとりに寄り添い、清潔で美しく健やかで思いやりに満ちた暮らしにつながる様々なシステムやソリューションを通じて、全ての人々のこころ豊かなライフスタイルと安心で調和のとれた未来の実現を目指す。

 昨今、世界中でSDGsへの対応が求められ、様々な取り組みが国・行政、団体、企業、個人によって推進されているが、全ての課題が顕在化し、対策を講じられている訳ではない。

 そこで花王は、「豊かな共生世界の実現」に向けて、これまでの商品やサービスを通じた事業活動から一歩踏み出し、日々の暮らしの中で生活者が抱える切実な課題に対して、社会貢献という形でさらなる解決を図っていくために、みらい共生財団を新たに立ち上げた。

 同財団は、今取り組むべき国内外の社会課題を明確にし、志を共にする多様なパートナーと協働して、誰もが取り残されない、こころ豊かに暮らせる社会の実現を目指していく。

 取り組みを推進していくにあたり、今年10月、ミライロと、PT.Gama Inovasi Berdikari(GIB)の2社と、それぞれパートナーシップ協定を締結した。

 今後は「バリアバリュー」という企業理念のもと、障がいのある当事者の視点にたち、QOL向上に貢献しているミライロとともに、「生活者一人ひとりが輝く快適な暮らしの実現」に向けた協働を推進。障がいのある人やその家族、高齢者などが日々生活で抱える切実な悩みの解決に向けた役立つ情報・商品を、一人ひとりとつなげ届ける新しい社会インフラの構築を目指す。

 また、インドネシアの深刻な水課題解決に向け、雨水収穫・浄化システムの開発やその普及活動を自治体とともに推進しているGIBと協働し、同社のシステムの普及支援とともに節水型商品の普及や衛生情報の提供を通じ、「サステナブルなライフスタイルの実現」に向けた活動を推進していく。
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