ノーベル化学宏業、植物エクソソーム配合などを開発

週刊粧業 2024年1月1日号 84ページ

カンタンに言うと

  • 工場の環境改善で対外評価が向上
ノーベル化学宏業、植物エクソソーム配合などを開発
 ノーベル化学宏業は、化粧品GMP(ISO22716)取得に向けて本格始動した。

 小ロット・多品種製造に特化した工場の強みをさらに活かしていく考えで、勝見篤嗣社長は、化粧品GMP取得に向けた一連の流れの中で「会社の理念やビジョンを浸透させていきたい」と話している。

 ――副業の普及などでスモールビジネスが注目され、化粧品業界でも小ロット生産のニーズがますます高まっています。

 勝見 顧客の小ロットニーズも多様化してきているため、最小ロットについても柔軟に対応していく。企画会社など新たな協力企業を増やしながら顧客との接点を広げていきたいと考えている。

 処方開発では、付加価値や差別化を意識した開発を強化している。独自原料を用いた処方開発を進めながら、新規性のある成分に対しても、積極的に試作を行い、早い段階で先行事例を作れる体制を整えていく。

 新しいところでは、ヒト幹細胞培養液やエクソソームを配合した美容液などを開発してきたノウハウを活かし、植物エクソソームを配合した化粧品の処方開発を行った。

 このような事例を増やしていくことで開発力の強化につなげていく。将来的にはスキンケア以外の品目にも挑戦していきたい。

 ――2023年は化粧品GMP取得に向けた取り組みもスタートされました。

 勝見 その準備段階として、リーダーミーティングや個別ミーティングを行い、会社の考え方やモノづくりへの思いを浸透させてから、社内での勉強会をスタートした。

 ――社内プロジェクトとして、SDGsにも取り組み始めています。

 勝見 製造業として取り組めることからはじめている。省エネ対策では、充填室に続き、製造室もLED電球に変更した。今後も順次、LED化を進めていく。

 また、2023年11月には八尾商工会議所より「環境改善優良事業所」の優秀賞をいただけた。化粧品の製造過程で出るCO排出量の削減や廃棄物の削減に取り組み、生産性向上や生産コスト削減につなげていることが評価された。2年目以降も着実に成果を出し、製造業として環境価値を高めていきたい。
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