週刊粧業 2024年2月26日号 8ページ
化粧品・医薬部外品の提案型OEM/ODMを主軸とするホシケミカルズでは、スキンケアをはじめメークアップ、ヘアケアなど幅広いカテゴリーで「トレンドを捉えた製品づくり」を進めている。具体的な施策や今後の展望について、星野拓社長に話を伺った。
――今期(2024年3月期)の見通しをお聞かせください。
星野 売上高は前年比10%増を見込んでいる。クッションファンデーションやBBクリームなどベースメークのODM開発を強化したことで、メンズも含めて採用が増えた。
今期はトレンドを捉えた製品づくりを心がけており、「メンズコスメ」「クリーンビューティー」などをテーマとする新たなシリーズの提案がスタートした。
また、営業活動もホームページやメールマガジンを活用したWebでの情報発信に力を入れ、こうした取り組みが奏功している。
――創業50周年の節目を迎える来期に向けて、どのような取り組みが成長の鍵となるでしょうか。
星野 多少価格が高くても価値あるものと評価され、使い続けてもらえる製品を開発し続けていくことが我々の目標であり、ODMではいかに製品の付加価値を提案できるかが重要になってくる。
今月から受注を開始する「アミノ酸ボリュームアップシャンプー」は、加齢や毛髪ダメージによるボリュームダウンの悩みを持つアクティブシニアの視点に立って開発した。
当社独自の処方技術で毛髪を内側から修復しハリ・コシを与える内部補修と、毛髪を外側から覆い保護効果と即時的なボリュームアップ効果を叶える外部補強の双方向ケアを実現し、使い続けることで日々のダメージから髪を守り、ボリューム感のある健やかな髪に導く。
このようなトレンドを捉えた製品づくりが、これからの成長を支える鍵となる。
昨今の化粧品OEMを取り巻く環境として、インフルエンサーによるD2Cビジネスが広がりをみせている。
当社では社外向けに発信するコンテンツの強化を進め、どのような品目が製造できるかを具体的に紹介し、工場の設備や衛生環境といった情報も詳らかに発信していくことで、新たな取引先の開拓を進めていく。
この記事は週刊粧業 2024年2月26日号 8ページ 掲載
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