化粧品OEMを軸に原料販売や容器製造などを手がけるホシケミカルズでは、OEM受注の増加に伴い、これまでスキンケアを中心に採用が多かった環境配慮型の容器・パッケージが、ベースメークやヘアケアなど他のカテゴリーにも広がりをみせているという。
ベースメークでは、化粧下地や日やけ止めの化粧箱に、FSC認証のロゴやバガスマーク、ベジタブルインキマーク、バイオマスマークを表示できる紙パッケージが採用実績を積み重ねている。
「バイオマスをはじめとする環境配慮型容器は、どうしても中身(バルク)との相性(安定性や経時)があり、採用に至らないケースも多い。一方で、外箱は中身と直接触れる容器と異なるため、取り入れられやすい。パッケージに関しては、ラベル素材に環境配慮型の樹脂を用いたアテンションシールやアイキャッチシールなどの採用実績も増えている。当社ではこのような細かな部分も含めて、OEMのお客様に提案できる引き出しを増やすことに注力している」(販売推進チーム/広報主任 平地祥子氏)
環境配慮型の容器に関しては、外装に紙を用いたチューブ容器やパウチ容器を採用し、ベジタブルインキなどを組み合わせて環境配慮をアピールする製品が国内向けのOEMで増加傾向にあるという。
一方で海外向けのOEMではシンガポールやタイ、ベトナムの現地企業からFSC認証紙を外箱に採用したスキンケアクリームの受注が増えているようだ。
新たな容器の提案に向けては、現地企業と合弁で設立したインドネシアで量産化が可能になった石灰石由来の環境配慮型容器を今後も注力していく。
また、環境に配慮したサステナブルなPR成分・容器包装を用いて昨年から提案を開始したODM製品「クリーンビューティー」シリーズのさらなる拡充にも努めていく方針だ。
「容器とパッケージの採用実績が増え、我々の経験値も高まってきた。FSC認証紙1つをとっても価格の幅が広く、様々なバリエーションの中からクライアントの予算に合わせ、最適な容器包装を提案できることが当社の強みだ」(平地氏)
この記事は週刊粧業 2024年3月18日号 7ページ 掲載
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