ツバキスタイル、環境対応が可能な見た目の美しい容器を実現

週刊粧業 2024年3月18日号 6ページ

ツバキスタイル、環境対応が可能な見た目の美しい容器を実現

 ツバキスタイルは、化粧品・トイレタリー容器における水平リサイクルの取り組みを本格化させている。

 2021年に化粧品容器の製造・販売事業を展開するグラセルと共同で設立した「BEAUTYCLE」は、化粧品やトイレタリー製品の使用済み容器の回収、洗浄、粉砕、樹脂化、容器製造という新しい循環型リサイクルシステムである「水平リサイクル」を進めている。

 飲料に使用されるペットボトルのリサイクルシステムは確立されているが、化粧品、トイレタリー製品における取り組みは業界で初めての試みという。

 一般回収(PCR)だけではなく、製品製造工程で発生した廃棄物の回収(PIR)についても取り組みを進めており、不要になったボトルの再資源化がさらに進むと考えられる。

 今後については、複数社でアライアンスを結び、回収した容器を再資源し、共同で使うことができるプラットフォームの構築にも注力していく。

 各企業のニーズを一致させた上でまずは数社からスタートし、最終的には20社~30社程度の規模を目指す。

 「化粧品・トイレタリー業界は1社における回収量が少ないため、複数社で手を取り合うことにより、さらに回収率を高めていくことができると考えている。現在、企業間の合意形成を進めている」(代表取締役社長 杉山大祐氏)

 1月の化粧品開発展では、新しい環境対応容器として「二層式環境対応プラスチック容器」を展示した。

 従来の詰め替えのパウチから本体容器に流し込む形ではなく、本体容器の中に詰め替え容器の代わりとなるボトルを入れた二重構造となっているためリサイクルがしやすい。また、気密性が高く、耐久性や耐薬品性に優れている点も特長だ。プラスチック容器業界において、今回の取り組みが環境対応容器開発への足掛かりになることを期待している。

 「当社はこれまで、見た目が美しい容器の開発を得意にしてきた。昨今では、見た目が美しく機能に優れた容器が好調に推移しており、今までの強みを生かしつつ、環境対応も可能な容器の開発に努めていきたい」(杉山氏)

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