主力のホホバ油で安定供給体制の構策に取り組む香栄興業は、天然素材のスクリーニングで有効性が見出された老化細胞(ゾンビ細胞)除去素材「オウレン」の提案を強化している。
CITE JAPAN 2023にて提案を開始して以降、エビデンスの充実やメカニズムの探索など新たな価値を付与する取り組みを進めており、老化細胞除去についてより高い効果を引き出した形で提案することにより差別化を図っていく考えだ。
「老化細胞除去研究は国際学会において流行の兆しを見せているが、老化細胞除去をターゲットにする同業者は少なく、アプローチも異なるので我々の強みを訴求していきたい。ゾンビ細胞が皮膚内部に居続けると周りの細胞に悪影響を与え、シワやシミにつながることが判明しており、その根本原因を取り除くことで抗老化が期待できる」(技術部 三谷茂樹氏)
近年、抗酸化・抗炎症・シミ抑制など様々な効果が期待できる希少アミノ酸「エルゴチオネイン」が脚光を浴びつつある。こうしたトレンドを受け同社では、タモギタケ抽出物をエルゴチオネイン含有率が95%以上の高純度まで精製し、製品に0.03%配合した「Natural ERG Liquid(医薬部外品)」を注力原料に位置づけ強化を図っている。
「開発から15年以上が経過し精製技術のレベルアップとともに認知度も高まってきた。生体内成分であるため安全性が高いことや美白や抗老化など様々な肌効果が期待できることを訴え、さらなる採用拡大につなげていきたい」(三谷氏)
ここ数年ラインナップを充実してきた「植物発酵エキス」は、菌種と植物の組み合わせでオリジナリティを発揮できることや、発酵エキス化することで機能性が高まり独自素材の幅が広がることへの周知が進み、採用件数が増加している。
「近年は当社が発酵に注力していることの業界内での認知が進み、カスタムオーダー品の依頼が増加している。精製技術の高さと柔軟な対応を強化していくことで、さらなる差別化を図っていきたい」(三谷氏)
今後については、「『お客様と共に歩む』という企業スローガンのもと、営業と技術者が一体となった当社らしい提案営業力に磨きをかけ、お得意先様のニーズをいち早く取り込んであらゆる要望に応えていきたい」(藤倉努取締役)という。
この記事は粧業日報 2024年6月7日号 5ページ 掲載
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