進栄化学、グラブリジンは品目拡充で提案強化

週刊粧業 2024年6月3日号 8ページ

カンタンに言うと

  • 無触媒エステルに新たな特徴を見出す
進栄化学、グラブリジンは品目拡充で提案強化

 進栄化学は、提案力の向上に向けて、外部講師を招いた勉強会などを開いて自社原料をより深く理解することに努めている。

 自社開発原料の1つ、無触媒エステル油「ISOD」は、植物由来の粗原料を無触媒にて反応させる独自製法を用いて製造し、皮膚への安全性が高いエステル油として、約10年にわたり皮膚科医院で採用され続けてきた。

 先ごろ行った勉強会において、同社は「無触媒エステル油の特性を再認識することができ、改めて無触媒エステルの価値はお客様が求める価値と一致するものであると確認できた」と話した。

 ISODはIOB値0.081、分子量565.02のエステル油であり、これは他のエステル油にはほとんど見られない特徴である。これまではクリームや乳液、オイル美容液への配合を提案してきたが、新たに複数の油剤を組み合わせるクレンジング製剤や乳化系のパッキング力強化に活かす提案も強化していく。

 また、SDGsの観点から、エステル油の製造過程で生じる未反応部分の原料を廃棄せず、蒸留工程を行い、次回の製造時に使用している。環境に配慮したエステル油としても紹介を進める。

 商品のイメージアップにつながる原料として近年、注目を集めている水の代替原料では、「サンダルウッド/ハチミツ発酵液」の提案を強化する。コンセプトに合わせて、発酵に使用するハチミツを、アカシア、フジ、サクラなど複数の植物の中から選んでカスタマイズできる体制を整えており、オリジナル発酵液として製品の付加価値化をサポートする。

 美白原料「グラブリジン」は、新たに中国の特殊化粧品の主剤として認可された。グラブリジンを一定量配合した化粧品は、中国市場で美白効果を標ぼうして販売することが可能だ。

 また、処方化しやすい水溶性タイプ「アクアグラブリジン」の販売も開始する。可溶化剤を使用せずに製品に添加でき、処方の幅を広げることができる。

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