一丸ファルコス、国際的なアワード受賞原料が充実

週刊粧業 2024年6月3日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 新たな作用機序に着目し開発強化
一丸ファルコス、国際的なアワード受賞原料が充実

 一丸ファルコスは、化粧品の高機能・高付加価値化に向けて、新たな作用機序を持つ機能性原料の研究開発を強化している。近年、新たに開発した機能性原料の多くは、国際的な化粧品原料関連のアワードで賞を受賞しており、グローバル市場の開拓を進めている。

 今年4月には、革新的な化粧品や化粧品原料を選定する「BSB Innovation Award」にて、ブライトニング原料「ジュニパーブライト(セイヨウネズエキス)」が、機能性天然原料カテゴリーのツヤ、ハリ肌部門で第2位を受賞した。ジュニパーブライトは、今年3月、中国・上海で開催された化粧品原料展示会「PCHi2024」のアワードでも賞を受賞している。

 新規原料に加え、既存原料から見出した新たなエビデンスデータの紹介・解説も行っている。

 直近では、ゆらぎ肌をケアする機能性原料「ファーメンテージ アロエベラ(乳酸桿菌/アロエベラ葉汁発酵液)」に、角層の重層剥離改善効果や、ターンオーバーの改善効果を確認した。

 ファーメンテージ アロエベラは、ゆらぎ肌の原因となる肌の炎症物質の発現を抑え、NMF(天然保湿因子)を補うことで、乾燥肌や敏感肌の改善が期待できる。今回確認した新データが加わり、角層の正常化やバリア機能向上にも有効な発酵原料であると言える。

 昨年より販売を開始した「ヒアルガード(カワラヨモギエキス)」では、岐阜薬科大学との共同研究で、真皮の線維芽細胞が生み出すタンパク「HYBID」の発現を抑制することで、ヒアルロン酸の分解を抑えられることを確認した。着目したHYBIDは、真皮ヒアルロン酸の分解を司る主要な経路である。最新の研究にて、ヒアルガードがHYBIDのmRNA分解に寄与するマイクロRNAを増加させることを確認し、作用メカニズムを1つ明確にした。

 最新の研究データなどの情報発信も強化する。6月には、業界若手研究者の技術サポートの一環で、化粧品原料の基礎講座の配信も予定している。

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