岩瀬コスファ、研修制度や福利厚生が充実、人的資本経営の可視化を視野に

週刊粧業 2024年7月1日号 26ページ

岩瀬コスファ、研修制度や福利厚生が充実、人的資本経営の可視化を視野に

 岩瀬コスファは、採用から育成、組織への定着に至るまで様々な取り組みを行っている。

 新卒採用においては、学生へのアプローチ方法を工夫する必要があるとし、会社HPや先輩社員の体験談を充実させているという。さらに、内定後のフォローとして、近況報告などの定期的なコミュニケーションや国内の展示会に招待するなど、入社前からの関係構築を重視している。

 中途採用においては、昨今の人手不足の問題を踏まえ、人材紹介会社の強みを活かした採用や、地方に強い人材紹介会社との連携などを進めている。

 入社後の育成に関しては、新入社員から若手社員を対象としたベース講座や、中堅社員向けのリーダーシップ研修(2023年より実施)、マネージャー向けの研修(2021年より実施)など、どのポジションにも対応した研修制度を用意している。

 組織定着に向けた取り組みも充実している。今年より初任給のベースアップ、奨学金代理返還制度を開始し、社員の負担軽減につなげている。

 ワークライフバランスへの取り組みとして男性の育休取得の推進に注力しているほか、職務に必要な技術や知識を習得するための授業料などを支援するリスキニング制度、コロナ禍で中断していた語学留学の再開、業務以外の資格・能力の取得を支援する「いちごプロジェクト」などを実施し、業務に直接関係しないことも含めて、社員の「働きがい」の向上に取り組んでいる。さらに、社員旅行やサークルなど、社員同士の交流を深める機会も設けている。

 今後の課題としては、社員の能力・価値の組織的な把握と活用、人的資本経営の可視化、海外人材の育成を挙げている。

 「当社は育成や制度として様々な取り組みを行っているが、実施して終わりではなく、取り組みが社員や組織の価値向上にどれだけ貢献しているかを可視化することで、持続的な成長を目指していく」(同社)

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