工業用の洗浄機・洗浄剤を展開するクレオは、化粧品の製造工程で使用した器具や設備の汚れに最適な洗浄方法を提案し、省人化による人手不足の解消や省エネ化による環境対策などに貢献する。
化粧品製造の現場では手洗い洗浄が一般的とされてきたが、従業員の作業負担の軽減や省エネを目的に「洗浄の自動化」へ注目が集まっている。コロナ前のインバウンド需要拡大期は、増産強化に向けて工場の増設・増築とともに製造工程の見直しが進んだ。コロナ禍を機に市場が落ち込み、省人化やコスト削減を目的に洗浄工程の見直しが進んでいる。
同社は、食品業界で洗浄機・洗浄剤の導入実績が約1万件にのぼる。洗浄機・洗剤により、洗浄時間の大幅な時短や節水を実現し、環境への配慮やコスト削減を推進する。導入する企業からは安全対策の強化や作業負担の軽減により、人手・人材不足の解消につながるといった評価も得ている。
その開発力・提案力を活かし、化粧品製造の汚れに適した洗浄機と専用洗浄剤の開発を進めた。3年前より化粧品関連の展示会を通じて、化粧品業界向け洗浄機の最上位モデル「きらめき」(写真)などの紹介を行っている。既に大手化粧品会社の工場で器具洗浄機やホース洗浄機の導入実績を上げており、多品種・小ロット製造を中心としたOEM/ODM工場では省スペース向けの自動洗浄機なども好評だ。
同社は「化粧品業界においても洗浄機・洗浄をスタンダードな洗浄方法にしていきたい」と話し、引き続き化粧品製造向け洗浄機の開発・改良を進める。
同社の展示施設「羽生プラーツ」(埼玉)では、洗浄対象物として自社の製造器具を持ち込み、実証実験を行うことも可能で、自動洗浄の洗浄力を確認して導入することができる。
洗浄剤は、横浜油脂工業と共同で開発に取り組んでいる。マスカラやUV製品、ラメなど落ちにくい汚れに対して前処理剤を開発するなど、簡単に落とせる洗浄方法を見出しており、今後もラインナップの拡充を図る。
この記事は週刊粧業 2024年8月5日号 7ページ 掲載
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