アンチエイジング、老化抑制が期待できる化粧品原料を提案

週刊粧業 2024年9月23日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 医療機関向けの原料供給も開始
アンチエイジング、老化抑制が期待できる化粧品原料を提案

 ヒト幹細胞培養液を日本に初めて導入し、現在も化粧品原料として提供を続けているアンチエイジングでは、老化抑制が期待できる化粧品原料「RS Liposome 3.0E NMN」の供給を今年から開始したほか、医療機関向けの原料供給も2024年1月より開始している。

 「RS Liposome 3.0E NMN」は、浸透型NMN誘導体「Pentide-NMN」と、ヒト幹細胞培養液「RemyStem」をリポソーム化した「RS Liposome 3.0」を組み合わせ、濃縮エクソソームを添加した化粧品原料である。

 NMNは近年、化粧品原料としても注目を集めている。しかし皮膚を透過することができないため、化粧品に配合してもその効果を発揮することができない弱点があった。

 そこで同社は、浸透型ペプチドをビタミンCに結合させた原料「Pentide-C」の技術を応用して「Pentide-NMN」を開発した。

 Pentide-NMNと通常のNMNの皮膚透過率を比較すると、通常のNMNは皮膚に塗布しても透過率が0%だったが、Pentide-NMNは24時間で27.6%の優秀な皮膚透過率を示したという。

 加えてPentide-NMNは40度の水溶液中で高い安定性を保つことが確認されている。

 さらに線維芽細胞を老化誘導した実験では、Pentide-NMNの添加で老化によって低下したサーチュイン遺伝子の発現量を増加させた。この効果は通常のNMNよりも強かった。

 また、NMNとエクソソームは、異なる作用機序で細胞の老化抑制を行っていると考えられるため、2つの原料を組み合わせた「RS Liposome 3.0E NMN」は、老化抑制に向けて大きな相乗効果を発揮することが期待できる化粧品原料となっているという。

 一方、2024年1月から医療機関向けに提供を開始した原料「RemyStem-EX」は、防腐補助剤を添加していない、100%のヒト幹細胞培養上清液である。

 同社では近年、医療機関向けの原料供給が増加しており、それらのヒト幹細胞培養液化粧品を採用したクリニックから、より高濃度な原料の要望が寄せられていたという。

 同品は、クリニックにて徹底される無菌操作を前提に、従来の化粧品原料では必ず添加されていた防腐補助剤である1,2-ヘキサンジオールを一切添加せず、濃縮エクソソームを重量比で15%添加することで、要望に応えた原料として供給を開始した。クリニックからも高評価を得ているという。

 いずれの商品も、9月25日から27日にかけて大阪で開催される「第5回 化粧品開発展」に出展し、提案に注力していく考えだ。

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