ネオネクリエーション、高級志向・デザイン重視の傾向強まる

週刊粧業 2024年10月14日号 40ページ

カンタンに言うと

  • 時代や社会を反映した提案が重要
ネオネクリエーション、高級志向・デザイン重視の傾向強まる

 ネオネクリエーションは、高級志向・デザイン重視の傾向が強まる中、時代や社会を反映した提案に努めている。

 竹内昭夫社長に話を伺った。

 ――昨今のフレグランス容器市場に対するお考えをお聞かせください。

 竹内 フレグランス容器市場全体では、高級志向とデザイン重視の傾向が顕著であり、中国製の安価なガラス容器が出回る一方で、価格よりもデザインや品質にこだわる動きが強まっている。

 当社の製品も市場の高価格帯に位置しているが、高い品質と独自性のあるデザインが評価され、業績もコロナ禍前の水準に回復しつつある。

 また、再生ガラスの需要が高まっているというのもトレンドの1つであり、特にヨーロッパでは全体の20%前後の比率で再生ガラスを使用する傾向が広がっている。

 再生ガラスの割合が高くなると、ガラスに青みがかった色合いが現れることがあり、そのような容器も新たな提案の対象となっている。

 一方で、日本国内では中国富裕層の増加が顕著になっている。かつては可処分所得が少なかったが、現在では経済的に豊かな中国人が増え、日本を拠点に中国本土を含めたアジア市場を視野に入れたビジネス展開を進めている。

 これに伴い、フレグランス市場においても高級フレグランスの需要が拡大しており、中国富裕層によるビジネスが日本の高級品やサービスマーケットの需要を拡大している。

 ――今後の展望についてお聞かせください。

 竹内 高級品を求める消費者層は、質感や美しさにこだわりを持ち、オリジナルデザインを求める傾向にある。デザインと品質の両立が今後の市場での成功の鍵となるだろう。

 また、フレグランスは、時代の文化や社会の変化を色濃く反映しており、それぞれの時代にふさわしい香りが生み出されてきた。

 例えば、女性の社会進出が進んだ時代には、女性の独立や社会進出を象徴する香りが市場に登場した。香りが単なる商品の枠を超えて、時代の象徴や文化の一部として位置づけられている。その時代のトレンドや社会背景を的確に捉えた香りの提案が今後もますます重要となるだろう。

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