木村産業、トリプロバイオーム技術が初採用されたサステナブル原料を提案

週刊粧業 2024年10月14日号 17ページ

木村産業、トリプロバイオーム技術が初採用されたサステナブル原料を提案

 国内外のサステナブル原料を提案している木村産業は、Provital社の100%天然由来のサステナブル原料「Shiloxome」の販売を強化している。

 日本国内では40~60代の顧客をターゲットとしているメーカー・ブランドを中心に注目を集めており、採用実績を積み重ねている。

 一般的に植物から原料を採取する場合、水や溶液に植物を浸して抽出する方法が採られるが、この方法は植物の伐採や薬品の使用を伴うため、環境に配慮されているとはいえない側面がある。

 Provital社の独自技術である「トリプロバイオーム技術」は、植物を選定して内生菌を抽出し、遺伝子分析により内生菌を選定した後、機械で培養することで原料を採取している。肥料や農薬を使用しておらず、水の使用量も削減されることから、環境に配慮された製造方法であることをアピールしていく。

 「Shiloxomeの製造工程では、このトリプロバイオーム技術が初めて採用された。断熱効果があるコルクガシの樹皮から内生酵母を抽出し、アクティブ原料として使用している」(同社)

 同社が公表した試験結果によると、Shiloxomeは皮膚における脂質の状態を改善する効果のほか、長鎖セラミドの量を増加させる効果が明らかになっている。

 また、皮膚の明るさや色ムラ、キメなどの改善効果があることもわかった。特に肌のツヤについて高い効果実感が得られることから、ツヤのある若々しい肌をもたらすことが期待される。

 トリプロバイオーム技術は、コルクガシ以外に最低でも300種類以上の植物で利用できるといい、現在Provital社ではこの技術を使用した新たな原料開発のプロジェクトが進行中だという。

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