花王の澤田道隆社長は、「花王コラボレーションフェア2014」に先立って行われた記者会見で、消費増税前後の状況、事業の現況と今後の方向性、アジアのコンシューマープロダクツの現状について説明した。(記事全文はこちら)
消費増税前後は、市場平均に比べ、
数ポイント高い水準で推移
消費増税前後の状況については、駆け込み需要は想定以上にあったものの、その反動は想定内で収まっており、回復の状況も悪くない。
セルアウトをベースにしたSRIデータでは、トイレタリーが1月103%、2月104%、3月142%、4月83%、5月94%、化粧品が1月102%、2月103%、3月159%、4月72%、5月88%と、想定以上に駆け込み需要があった。
トイレタリーは7月頃に100%に戻るのではと予測していたが、うまく行けば6月に早まる可能性も出てきた。
一方、化粧品はトイレタリーに比べ、3月に10P強の駆け込みがあったため、4月以降は10P程度低い水準で推移している。ただ、駆け込み需要の状況からすると回復のスピードは早く、5月も想定以上に回復している。100%に戻るのは9月頃と考えていたが、それよりも早く前年並みの水準に戻ってきそうだ。
こうした中、花王グループの消費増税前後の状況については、市場平均に比べ数P高い水準で推移しており、まずまずの状況で進んでいる。第1四半期は、売上高が前年同期比18・0%増の3412億円で、円安効果を除く実質の伸び率は15%であった。営業利益は396億円、前年同期比116・2%増で213億円のプラスとなった。当期利益は252億円で139・4%増(約147億円増)となっている。
4月は在庫補充等のセルインが予想を上回り、4~5月のトータルでは想定よりも少し上ブレしている。しかし、5月は3週目以降に回復のスピードがやや鈍化しているので、6月の状況をしっかり見極めて今後の対応を行っていきたい。
現在の経済の回復状況からすると、来年10月の消費税10%への引き上げは実施されそうだ。
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この記事は週刊粧業 掲載
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