エステへの関心低く
全項目で軒並み減少傾向に
エステティックサロンの利用実態は、「定期的に利用している」が2011年の調査時と変わらず、「また行きたい」「行ってみたい」が減少した。また「もう行きたくない」や「興味がない」といった否定的な意見が増加し、エステティック業界の市場環境を色濃く反映する結果となった。
その要因として考えられるのは、業界に対する消費者の不信感が挙げられる。各業界団体が様々な認証制度を設けたり資格試験を実施するなど自浄努力を強化しているものの、未だサービスに不満を感じている消費者も多い。このため、業界全体が一致団結してエステティシャンの技術向上、衛生管理の徹底などをこれまで以上に強化し、強力に推し進めてエステに対するネガティブなイメージの払しょくに尽力する必要がある。
受けたいメニューについては、前回調査で6割を超えた「フェイシャル」が約10Pダウンしたが5割を超え1位となった。「脱毛」も10P近くダウンしたが2位を堅持した。近年は初回に1000円以下で脱毛メニューが受けられる低価格サロンが存在感を高めており、今後も脱毛ニーズは高まり続けると考えられる。先だっては「美容ライト脱毛」の認証制度も申請が始まるなど、制度面でも充実化が進んでいる。前回5位だった「アロママッサージ」も約10Pダウンして「痩身」と順位を入れ替えた。
結果を見ると、すべての項目で前回調査からポイントが下がっており、消費者の、エステティックサロンで施術を受けることへの関心の低さが垣間見える。これは、機能性の高い化粧品や美容機器が充実化しているため、ホームケアで十分と捉えている消費者が増えていることが要因として考えられる。
選択肢にはないが、最近ヘアサロンでは「ヘッドスパ」が人気だ。着替える手間がかからないため、手軽に受けられることや、施術後の満足度の高さが人気の引き金となっており、ヘアサロンではヘッドスパのみを受ける顧客も多いという。エステティックサロンにおいてもメニューに導入すれば、集客につながる可能性が高い。
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◎開業相次ぐ個人サロンの利用者が今回もトップ
◎平均利用料金の下降続く、独自性打ち出し集客向上を
【質問項目:エステサロン・ネイルサロン】
C-2 エステティックサロンについて
1)エステティックサロンを利用したことがありますか?
a.定期的に通っている b.利用したことがあり、また行きたい c.利用したことはないが、行ってみたい d.利用したことはあるが、もう行きたくない e.興味がない f.その他
①エステティックサロンで受けてみたいメニューは?(複数回答可)
a.フェイシャル b.ボディマッサージ c.痩身 d.脱毛 e.部分やせ f.リラクゼーション g.アロママッサージ h.リフレクソロジー i.その他
2)『エステティックサロン』と聞くと?(複数回答可)
a.専用の特別な化粧品や機器を備えている b.自宅ではできないケアをしてもらえる c.美容知識の豊富なプロのエステティシャンがいる d.日常から離れてストレス解消や気分転換ができる e.何となく入りにくい f.料金や予約、物販の勧誘が不安 g.予約がめんどう h.肌トラブルや事故が不安 i.どの店が『良いサロン』なのか分からない j.その他
3)ネールサロンを利用していますか?
a.定期的に通っている( カ月に 回) b.パーティなど特別な時のみ利用 c.以前に利用したが今は通っていない d.利用したことはない、興味がない
・a~bと答えた人
①主にどんなメニューを受けていますか?(複数回答可)
a.ネールケア b.カラーリング c.ネールアート d.リペア e.リタッチ f.ジェル g.エクステンション h.ペディキュア i.ハンド/フットマッサージ j.その他
4)どんな店を利用していますか?
a.個人のネールサロン b.駅ビルや百貨店の中のコーナー c.スーパーの中のコーナー d.ヘアサロンの併設コーナー e.エステサロンの併設コーナー f.その他
5)ネールサロンの利用1回当たり料金の平均額は?
a.~5000円 b.~1万円 c.~1万5000円 d.~2万円 e.2万円~
【調査概要】
・調査実施:㈱週刊粧業
・調査コーディネート:㈱ソフィアリンクス
・調査協力:㈱クロス・マーケティング
・調査手法:インターネット調査
・サンプル抽出方法:㈱クロス・マーケティングが保有するネットモニタからランダムに抽出
・対象エリア:全国
・調査対象者:20~39歳の女性
・対象者割付:20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳:各103サンプル 計412サンプル
この記事は週刊粧業 掲載
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