週刊粧業 2015年7月13日号 1ページ
カンタンに言うと
また、10代から始める人も21.4%とほぼ同規模で存在することから、10代後半~20代前半が一般的な美白開始時期と考えられる。つまり、40代から取り入れる人が急激に増えるエイジングケア製品よりも先行して美白ケア製品を取り入れる人が多いといえる。
3年前と比べると、10代後半~20代前半に使用を始めた人が46.4%と同数であるため、依然として若年層の美白への関心は高いようだ。
期待の美白成分を選んでもらったところ、認知度が高いビタミンCが70%台を確保し、他を圧倒する結果となった。現状では、ビタミンCに勝る成分は皆無であり、成分で訴求するならビタミンCということを強く印象づける結果となった。
また、美白化粧品の使用経験者に美白効果が感じられた化粧品に出会ったかどうか尋ねると、「ある」と答えた人は前回調査より1.5P減の28.6%となった。つまり、7割以上の女性は、美白化粧品の効果に十分満足していないことが浮き彫りとなった。
アンチエイジングについて言葉を知っていた回答者は、09年が76.5%、12年が87.6%、15年が81.8%と、この3年で5.8Pの下落となったものの、一定の認知度を得て定着してきた印象を受ける。
最近では、数多くの女性誌に「エイジングケア」の文言が並び、テレビでも健康食品や運動器具などと一緒に紹介されることも多くなってきており、こうした要因が数値にも表れたといえる。
女性の関心を得ている分野であるため、20代からすでに老化が始まっていることを消費者に知らせるべく、若年層の目を引くパッケージやコンセプトを打ち出していくことで、より一層市場が活性化しそうだ。
衣料用洗剤については、「液体」が65.3%、「粉末」が26.0%、「ジェル」が8.0%と、3年前の調査とほぼ同様の結果になったほか、「汚れ落ちがよい」(28.2%)が構成比を17.5Pアップさせ、4位だった前回からトップに躍り出た。この3年間で液体、粉末ともに洗剤の基本機能である「洗浄力」が大幅に高まったようだ。
近年、他のカテゴリーを上回り高い伸びを示している「男性化粧品」について、20~30代女性がどのように捉えているのかを探るべく、男性の化粧行為について尋ねてみた。
男性の化粧行為についてどこまで許せるか尋ねたところ、「スキンケア」(55.8%)が2012年の前回調査から13.9P減と大きく数字を落としたものの、依然としてトップを維持している。
スキンケアに次いで、女性が許せる行為と見なす「リップクリーム」(46.8%)は、前回調査から1つ順位を上げた。白く乾燥し、ひび割れした唇への嫌悪感から、エチケットに気を使うべきとする女性が一定のボリュームを形成している様子が伺える。
また、「眉」(44.9%)に関してもリップケアと同様、4割以上の女性が眉毛を整えることが清潔な印象を与えるために必要であると回答し、身だしなみに対する女性の関心は高かった。
そうした中、男性の中でオシャレや身だしなみに対する意識が高まりを見せ、ミドル層が牽引する形で男性化粧品市場は拡大傾向にある。今後も、女性から支持される化粧のフィールドを広げていくことにより、男性化粧品市場はますます盛り上がりを見せそうだ。
【消費者アンケート調査】アンチエイジングの使用状況(2015年)
【消費者調査】朝・昼・夜のデイリーケア所要時間(2015年)
【消費者アンケート調査】男性の化粧行為について(2015年)
この記事は週刊粧業 2015年7月13日号 1ページ 掲載
■特集・アンケート調査~消費者(20~30代女性412名)が求める化粧品・日用品2015 半数が20代前半までに「美白」経験、「エイジングケア」の認知度は高水準 美白化粧品の開始時期について尋ねたところ、最も多かったのは、シミやくすみが気になり始める20~24歳(25.0%)で、20代前半から美白対策を始める人が多かった。また、10代から始める...
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