ホシケミカルズ、細胞核の健康に着目したコケ由来化粧品原料を提案

C&T 2019年6月17日号 44ページ

ホシケミカルズ、細胞核の健康に着目したコケ由来化粧品原料を提案
 化粧品原料商社として1975年に創業し、化粧品OEMや容器製造なども手がけるホシケミカルズでは、エイジングケア・保湿原料のカテゴリーにおいて、細胞核の健康に着目した「MossCellTec(モスセルテック)№1」(製造元=スイス・ミベールグループバイオケミストリー社/国内代理店=エイチ・ホルスタイン社)の提案に注力している。

 モスセルテック№1は、地球上で最初に生育した植物とされるコケを応用した初の化粧品原料で、特殊なバイオテクノロジー技術を利用してPhyscomitrella patens(ヒメツリガネゴケ)を再現性かつ持続可能な方法で培養(図)したもので、エイジングケアと保湿の優れたエビデンスと特殊な培養技術が高く評価され、in-cosmetics Global 2018にてInnovation AwardのActive部門で金賞、BSB Innovation Award 2018のActive原料部門においても金賞を受賞した。

 コケは、水分バランスを保つアクアポリンとデハイドリンのほか、スタキオースなどの水結合代謝物や不凍タンパクなどの特性を有しており、高温多湿や寒冷乾燥といった環境変化に適応し、有史以前から現代まで生育している。



 こうした極限環境に対して強力な抵抗力を持つコケを、水や土壌の浪費が不要な画期的な方法で培養して製造されたモスセルテック№1は、in vitroで細胞核の輸送に関与する遺伝子の発現を向上させ、in vivoで高温多湿や寒冷乾燥といった環境変化に対する肌の適応力を向上させることがそれぞれ確認されている。

 細胞核は本来、DNAを保管する役割があることが知られているが、近年、細胞核が老化にも関与していることが明らかとなっている。毎秒あたり膨大な数のmRNAとタンパク質が核内外へ輸送されている核膜孔複合体は、老化とともにこの輸送能力が衰えていってしまうという(図)

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