ライオン、新型コロナウイルスに対する衛生意識を調査

粧業日報 2021年3月18日号 2ページ

カンタンに言うと

  • 衛生意識は流行前より向上するも「玄関や部屋のドアノブ」が盲点に
ライオン、新型コロナウイルスに対する衛生意識を調査
 ライオンは、2020年12月11日~14日かけて、全国の15~69歳の男女9153名を対象に、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う衛生に関する意識調査を実施した。その結果、感染症の流行で6割以上の人に衛生意識の向上が見られた。

 また、ウイルスが気になる場所として「玄関や部屋のドアノブ」が挙げられたが、実際に掃除・消毒をしていない、もしくは感染症流行前に比べて掃除・消毒頻度が減少した人の割合が高く、皆が触る場所であるとわかっているものの、掃除・消毒が十分できていないことが示唆された。

 新型コロナウイルスに関する衛生情報については、「どれが正しい情報かわからない」という不満も挙げられた。

 新型コロナウイルス感染症流行前(2020年1月以前)と2020年12月の衛生意識の変化について尋ねたところ、衛生意識が高くなったと回答した人は66.4%だった。新型コロナウイルス感染症の流行により、人々の衛生意識が高くなったことが伺えた。



 流行前(2020年1月)に比べ、衛生意識が高くなった人、もしくは衛生意識が高いと答えた15~69歳の男女600名を対象に、「新型コロナウイルス感染症が流行している中、家の中でウイルスが気になる場所やモノ」について尋ねた。

 その結果、「玄関のドアノブ」が45.2%で最も多く、次いで「部屋のドアノブ」が31.3%となった。



 次に家の中の場所やモノについて、掃除・消毒の頻度変化について尋ねたところ、「食事をするテーブル」「トイレの便座・床」等は、流行前と比べて、掃除・消毒の頻度が増加した人の割合が多くなっていた。

 一方、ウイルスが気になる場所やモノの上位であった「玄関や部屋のドアノブ」は、掃除・消毒をしていない、もしくは掃除・消毒の頻度が減少した人の割合が多い結果となった。

 「ドアノブ」は、皆が触るものとわかっているものの、実際には、掃除・消毒を実施していないことが示唆され、感染対策の盲点となっていることがわかった。

 また、自宅での生活や家事の衛生面での困り事や悩みについて自由回答で尋ねたところ、「どこまで消毒やウイルス除去等をしないといけないのかわからない」「どこを重点的に掃除したらいいかわからない」など、目に見えないウイルスへの恐怖、ウイルス対策への疑問や不満が挙げられた。

 同社では、今回の調査により「玄関・部屋のドアノブ」は皆が触る場所で汚れや菌、ウイルスが付着しやすい場所であるにも関わらず掃除・消毒が十分にできていない実態が浮き彫りになったことから、掃除をする時は最初に「玄関・部屋のドアノブ」を意識して掃除すること、共用の場所を触った時は手洗いや手指消毒をその都度行うことを啓蒙していく。
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