メリードゥビューティプロダクツ、オーガニックと親和性高いSDGs関連の受注が好調

週刊粧業 2021年8月23日号 8ページ

メリードゥビューティプロダクツ、オーガニックと親和性高いSDGs関連の受注が好調
 エコサート認証工場を拠点にオーガニック・ナチュラル化粧品のOEM事業を展開するメリードゥビューティプロダクツは、異業種企業からの引き合いの増加や、フェムテック領域・「泥」配合処方への需要が高まり、堅調な実績で推移している。

 津野田正弘社長に話を伺った。

 ――好調の要因を教えてください。

 津野田 当社がメインに手掛けるオーガニック・ナチュラル処方は、人と地球へのやさしさを目指すSDGsと親和性が高いため、注目を持って下さるお客様が増えている。

 コロナ禍で安心ニーズや企業のイメージ戦略の重要性が増した点も、需要を後押ししている。

 一方、化粧品市場を見ると全体的に売上が落ち込んでいるため、化粧品と近しい異業種への販促活動にも注力している。

 具体的に、オーガニック・ナチュラルへの知見に、環境に配慮する取り組み「Eco Project」を掛け合わせ、植物由来インクやFSC認証紙、バイオマスプラスチックを採用した容器を提案している。

 こうした中、環境に配慮すると製品単価が上昇すると懸念されるお客様も多いが、例えばバイオマスプラスチック容器の単価は従来のプラスチックと大差なく、吸収できる範囲に留まる。

 このように、化粧品製造の経験が少ないお客様の懸念にもお応えしながら、企画立案から製造までご要望をくみ取った対応を進めている。

 ――好調なカテゴリーはいかがですか。

 津野田 女性の健康上の課題に寄り添う「フェムテック」領域が好調で、肌への安心・安全が求められるデリケートゾーン向け商品をオーガニック成分で作りたいご要望を多くいただいている。

 また、「泥」に関連したアイテムへの注目も再度集まっている。当社の関連企業「マッドプロダクツジャパン」は、1987年から「泥」に着目した商品を展開しており、「泥」の汚れ吸着機能やミネラルはじめ栄養が豊富に含まれている点などが支持されてている。

 昨今は環境への意識変化等を背景に、地球を形作る「泥」成分へのニーズが拡大する中、30年以上にわたる知見を活かしたOEM処方の提供を進めている。

 このように当社の強みを活用し、自社と社会の発展につなげていきたい。
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