宮本、細やかなフォローで信頼を重ね売上・利益ともに伸長続ける

週刊粧業 2021年10月18日号 38ページ

宮本、細やかなフォローで信頼を重ね売上・利益ともに伸長続ける
 容器の販売を手掛ける宮本の今期(21年11月期)の実績は、売上・利益とも前年比2ケタ近くの増加で着地する見込みだ。

 新客に加え、取引先に対する密なフォローにより既存客の注文も増え、数年前から右肩上がりの推移を続けている。

 好調な要因として、宮本浩樹社長は「これまで積み重ねてきたかゆいところへ手が届く細やかなフォローアップが取引先の信頼獲得につながり、長期的な売上の伸長に貢献している」と分析する。

 信頼獲得のため、納期の迅速化を進めるとともに、ニーズの変化に合わせて常に仕入先の拡大を模索し、顧客の要望にスピーディーに応えられる体制を整えている。

 特に最近は機械では対応できない加工技術をもつ職人が減っており、技術力の継承が業界全体の課題となっている。そこでそうした職人を抱える工場への受注を継続することで技術を継承し、取引先の要望にも応える「三方よし」のビジネスを心掛けているという。

 さらに容器商社として、幅広い知見を備えた営業人材の確保・育成も欠かせない。「できることを明確に判断しお客様の思いを実現に導くコーディネーター」の役割を担うことで顧客の信頼を獲得し、長期的な事業力の増強につなげているようだ。

 新製品では10月頃から、面一(つらいち)容器の提案を開始した。キャップと本体の直径が同じでスタイリッシュな印象を与える同品は、見た目にこだわりたい要望にマッチする。

 また春から提案しているメール便対応シリーズは受注が好調だという。オーバル型のPET製で本体の厚みを抑えた同品は、EC化率が高まる市況において送料を抑えたいニーズと合致するほか、バイオマス原料にも対応するなど環境配慮の要望にも応えている。

 「環境配慮ではバイオマスペットが注目を集めているが、業界全体の原料供給が追いついてないため商用化は数年後となるだろう。ただ今後を見据えて協力工場と密にコミュニケーションを取りながら、最新動向があればいち早く取り入れていく方針だ」(宮本社長)
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