宮本、コロナ禍も右肩上がりの成長を続ける

週刊粧業 2022年3月21日号 6ページ

宮本、コロナ禍も右肩上がりの成長を続ける
 容器の販売を手掛ける宮本は、数年前から右肩上がりの成長を続け、前期(2021年11月期)は、過去最高実績となった20年11月期を上回る数字で推移した。

 好調の要因としては、スキンケアを展開する顧客の伸長や、除菌用アルコール関連の依頼で獲得した新客からの化粧品容器製造依頼が増加したことなどが挙げられる。越境ECなど、中国向けに事業を展開する顧客も業績を伸ばしたという。

 「当社はポンプなどの自社在庫を確保していたことから、除菌用アルコールのニーズが急増した際も、スピード感を持って供給できた」(宮本社長)

 また、EC利用が急拡大したことから、メール便対応シリーズの引き合いも増えている。バイオマス加工をはじめ、環境配慮の要望にも応える。

 「CO削減添加剤やバイオマスプラスチック、リサイクルPETなど、今後も環境配慮型の提案を積極的に行っていく」(宮本社長)

 そのほか、昨年10月頃から提案を開始した面一容器も引き合いを集めている。キャップと本体の直径が同じでスタイリッシュな印象を与える同品は、見た目にこだわりたい要望にマッチする。宮本社長は、「最近のトレンドとして、シンプルな形状の容器に、加飾で差別化を図りたいというお客様が多いように思う」と語る。

 なお同社は、自社で印刷工場を所有しており、バリエーション豊かな加飾法で幅広いニーズに対応できる。面一容器についても環境配慮型としての展開が可能だ。

 「業績を伸ばすだけでなく、世の中のニーズに合った提案を行うことが重要だと考えており、今最も注力すべきは環境問題だろう。当社は印刷工場を自社で所有しているため、印刷においてもエコな取り組みを推進しており、現在テストを実施している最中だ」(宮本社長)
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