東洋新薬、スペシャルケアアイテムの伸長によって業績が好調

週刊粧業 2022年10月17日号 14ページ

東洋新薬、スペシャルケアアイテムの伸長によって業績が好調
 東洋新薬は、化粧品と健康食品のODM・OEMを「ODEM」として展開している。

 同社は、前期(2022年9月期)の決算において、リピート受注を維持しつつ新規顧客からの受注が増えたことにより、業績が前期比で2ケタ以上伸長した。

 「コロナ禍も3年目に突入し、ECの成長が要因となり、ニーズの多様化が進んだ」(同社)

 コロナ禍で「おうち美容」が流行したことで、今までは時間をかけることができなかった朝の美容ケアにおいて、リモートワークの浸透で余裕が生まれ、自宅でエステをする人々が増えた結果、炭酸パックをはじめ、これまではスペシャルケアとして利用されていたアイテムが伸長した。

 「ほかには、美容院へ行く頻度が減った人々が、今まで美容師に頼んでいたケアを自宅で行うようになり、ヘアカラートリートメントも伸長した。炭酸パックと同様、このようなスペシャルケアアイテムが業績を牽引したと考えている」(同社)

 また、ナイアシンアミド(医薬部外品)のクッションファンデーションや日やけ止めへの展開も功を奏したという。

 現在は医薬部外品を開発したうえで差別化を図ることが重要になってきているという。ECの発展で消費者はより簡便に商品を選ぶことが可能になり、実際に効果が実感できるものが選択されている。

 「有効成分を配合したので効果があるということでなく、体感として、目に見えて効果がある商品が求められている傾向にある」(同社)

 昨年、同社は顧客立ち合いの下、処方の試作や皮膚の測定・検査ができる「クイックラボ渋谷」を東京支店に開設し、好評を得ている。取引件数も順調に増加し、特にインフルエンサーからの引き合いが増えているという。

 「クイックラボ渋谷」は、顧客企業が多く所在している東京エリアで肌診断や多様な処方の試作が可能な環境を整えており、試作したものをその場で試し、開発検討することで、よりスピーディーな商品開発が可能になった。また、最新の検査・評価機器を揃えており、その場で肌への効果を測定することが可能だという。

 「実際に香料の選定や肌診断の様子を撮影していただくことも可能で、インフルエンサーの方との相性はよいと考えている」(同社)
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