日本精化、リン脂質素材を柱にした提案に注力

週刊粧業 2022年12月5日号 9ページ

カンタンに言うと

  • アウトバウンド需要も注視
日本精化、リン脂質素材を柱にした提案に注力
 日本精化では、「リン脂質素材」の提案に注力しつつ、サステナビリティ対応やアウトバウンド対策など今後を見据えた提案を行っている。

 同社では、今年4月から柱の一つとしてリン脂質素材を掲げている。コロナ禍の影響で「おうちケア」に力を入れる消費者が増加したことで、従来では主に高価格帯の化粧品で使用されてきたリン脂質素材も裾野を広げた提案を行っている。

 その中でも天然乳化基剤の「Phytocompo」シリーズ、天然リポソーム基剤の「Phytopresome」シリーズの2シリーズの提案に特に注力している。

 両シリーズともにセラミドやアスタキサンチンなど配合が難しい成分を複合化した製品を多く取り揃え、簡便な操作での取り扱いが可能だ。

 「医薬品原料としての取り扱いノウハウもあり、提案に自信を持っており、化粧品処方開発者に寄り添った提案を心掛けている。リン脂質素材を柱にした提案は今後も行っていき、『リン脂質といえば、日本精化』と化粧品業界内で周知されることを目指す」(香粧品事業本部 香粧品営業第1部 部長 早坂友幸氏)

 サステナビリティにも力を入れて取り組み、11月に発表した「サステナビリティレポート 2022」内でも、様々なトピックを公表している。

 化粧品領域においても、パーム油を原料として用いた製品についてはRSPOの認証を取得し、対象製品の拡大を行うことで、持続可能なパーム油の利用の促進に取り組んでいる。また環境や生物に対する安全性に対する配慮から遺伝子組み換え原料を使用しない(non-GMO)製品の開発にも取り組んでおり、今後も注力していく。

 さらに、日本に比べてコロナ禍から回復しつつある海外市場にも目を向け、アウトバウンド需要を含む海外需要にも注力していく。

 「欧米など海外の市場は回復していると考えており、当社の原料の輸出に加え、メーカー様の商品の海外展開などもしっかりと対応していきたい」(早坂氏)
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