皮膚常在細菌「S.ホミニス(Staphylococcus hominis)」とは?
① ニキビの原因菌「C.アクネス」を抑える
S.ホミニスは、抗菌ペプチドを産生することが知られており、ニキビの原因となるC.アクネス(Cutibacterium acnes)の増殖を抑える働きがあります。これにより、ニキビの発生を防ぐ効果が期待されています。
② 皮膚のバリア機能をサポート
S.ホミニスは、皮膚のpHを適切に保つことで、外部刺激や乾燥から肌を守る役割を果たします。
③ 皮膚の炎症を抑える可能性
研究によると、S.ホミニスは免疫応答を調整し、炎症を抑える作用を持つ可能性が示唆されています。これにより、敏感肌やアトピー性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患の緩和に役立つ可能性があります。
④ 体臭を抑える可能性
S.ホミニスには、他の細菌が原因で発生する不快な体臭を抑制する働きがあるとされています。そのため、デオドラント製品への応用も期待されています。
① 悪玉菌化すると感染症を引き起こす可能性
S.ホミニスは通常、皮膚にとって有益な常在菌ですが、免疫が低下した状態や皮膚バリアが損なわれた場合に、日和見感染(弱った体に感染を起こすこと)を引き起こす可能性があります。特に、医療機関での感染症(手術後の感染など)が報告されています。
② 一部の人ではアレルギー反応を引き起こす可能性
常在菌は個人差が大きく、S.ホミニスが特定の人のアレルギー反応や皮膚炎を引き起こす可能性があります。そのため、新しいスキンケア製品などでS.ホミニスを利用する場合は、肌に合うかどうか注意が必要です。
③ すべての人に効果があるとは限らない
皮膚の常在菌バランスは個人によって異なり、S.ホミニスが増えたからといって、必ずしもニキビや肌トラブルが改善するわけではありません。他の細菌とのバランスも重要になります。
まとめ:S.ホミニスの活用は今後に期待!
メリット:ニキビ予防、皮膚バリアの強化、炎症抑制、体臭防止の可能性があります。
デメリット:日和見感染のリスク、アレルギー反応の可能性、個人差があります。
最近では、S.ホミニスを利用したスキンケア製品の研究も進められているので、今後、ニキビケアや敏感肌向けの化粧品として活用される可能性が高いです。
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この記事は粧業日報 2023年1月11日号 4ページ 掲載
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