週刊粧業 2024年7月1日号 27ページ
化粧品OEM/ODM事業を展開するノーベル化学宏業は、若手人材の確保・育成により社内の新陳代謝を促し、さらなる事業成長を目指す。
同社は、多品種少量生産に対応する工場設備で、独自原料の開発から処方開発、製造まで一貫生産体制を整えている。品質重視・顧客重視の経営戦略で、老舗企業から新規事業者まで幅広い企業の化粧品ビジネスを支援している。
人材育成で、勝見篤嗣社長は、ベテランと若手の融合を重視し、「時代に即した人づくりに力を注いでいきたい」と話している。従業員との個別面談や外部講師による勉強会など従業員が成長できる環境の整備も進めており、経験豊富な従業員の意識改革が進んでいることに、近年の取り組み成果を見ている。
「作業スピードが速い人を、仕事ができる人として判断・評価してしまう傾向にあったが、個人の力量や能力に合わせて教え、育成できる技能をもっと評価しようという意識に変わってきている。その影響もあり、社内コミュニケーションも活発化し、仕事以外の会話も楽しむ雰囲気になってきている。風通しの良い会社を意識して、今後も働きやすい環境を整えていきたい」(勝見社長)
次のステップとして、生産性向上を目的とした業務改善・見直しを進める中で従業員のスキルアップを図り、小ロット生産の競争力を高めていく。
「これまでの品質教育に加えて、現場主導の手順書に基づいた教育指導に取り組み、業務効率化を軸に従業員の自主性を高めて生産性の向上につなげていきたい。些細な対話の積み重ねが大事を生む。働いている中で感じていることや言いにくいことなどを気兼ねなく話せる機会を設けて、当社のモノづくりに対する考え方や方向性を全ての従業員が同じく持ち、お客様のためにより良い仕事をしようと考え、行動する風土を醸成していきたい」(勝見社長)
この記事は週刊粧業 2024年7月1日号 27ページ 掲載
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