NISSHAは、化粧用溶解性マイクロニードルを用いた化粧品OEM事業の育成強化を図る。
同社は、マイクロニードルの安全性と品質管理を重視し、2017年よりOEM事業を開始している。これまで皮膚刺激などに関するクレームはほとんどなく、その品質の高さが評価されている。
2024年上期(1~6月)の化粧品OEM売上は前年同期比2倍以上で好調に推移した。
同社のマイクロニードルは、針形状と製法に大きな特徴がある。針形状(特許第6023752号)は、円錐台形で先端が尖っておらず、独自の製法により成型する針のパフォーマンスを最も引き出すことができる。
先端をフラットにすることで折れにくく、触れる面積を広くすることで角層への負担を軽減することを確認している。針は角層を越えない設計で、肌へのやさしさを考えた形状であることを意味する「Softip」にて商標登録を行っている。
針は角層内の水分に溶解し、使用推奨時間は5~6時間となる。針の土台部分はヒアルロン酸でできており、針は角層最深部まで届いて、角層内にヒアルロン酸が浸透する。
化粧品マーケティンググループの末冨喜子グループ長は、「当社のコア技術である高精密成形技術を応用した製法により、微細な針形状を自由度高く設計できるほか、量産時にも均一な成形品質を維持できる」と説明する。配合できる成分は幅広く、末冨氏は「高分子の美容成分を加工せず、そのまま浸透させたい場合には一般化粧品よりも有効だと考えている」と話している。
また、マイクロニードル1本1本を物理的に保護する独自開発のパッケージ仕様(特許第5931155号)を用いることで、空気酸化などによる美容成分の変性や意図しない接触によるニードルの変形を防ぐことができ、使用直前まで安定した品質を維持している。
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この記事は週刊粧業 2024年8月26日号 8ページ 掲載
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