一丸ファルコスはこのほど、生物多様性条約第10回締結国会議 (COP10) のサイドイベント 「生物多様性交流フェア」 (名古屋学院大学体育館) において、 Bio―India Biologicals (BIB) 社 (本社=インド) と共同で 「貧困の削減と社会的発展に向けた生物多様性の統合」 について事例発表を行った。
会場では、 インドのバイオ原料メーカー、 BIB社のSriram GangadharCEOが、 インド・アマルチンタ村でのニームの持続的な栽培と住民への啓蒙、 利益の還元について、 現地のCBD管理団体と一丸ファルコスとの協同での活動内容を発表し、 安藤社長も生物多様性に対する取り組みを紹介した。
ニーム (インドセンダン) は、 インドや南アジア、 アフリカ、 中南米などの熱帯地方に自生・栽培されるセンダン科の常緑樹で、 生命力が強く活発に芽を出すのが特徴。 葉や樹皮、 枝、 種子のほとんどの部位に薬効があるとされており、 インドでは 「村の薬局」 と呼ばれるほど重宝されている植物である。 同社は、 ニームの葉のエキスに美白作用と抗炎症作用があることを確認し、 化粧品原料として展開している。
また、 内服ではメタボリックシンドロームの改善に対する効果が報告されているため、 健康食品素材としても注目している。
同社はそのニーム原料の輸入に際して、 ニーム産地への植樹協力や利益還元を実施し、 資源国に対する貢献を行っていく契約を2009年12月に締結している。
同社は、 生物多様性条約 (CBD) の精神を遵守した活動は、 ニームの有効性を他の国々で生活する人々に伝えるだけでなく、 ニームの資源国であるインドで暮らす人々にとっても公益をもたらすほか、 ニームに携わることによって仕事を生むことで貧困を削減し、 子どもたちが安心して暮らせる環境につながる社会的な発展が望めるとしている。
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この記事は週刊粧業 掲載
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