ナールスコーポレーションとJTS、大学発アンチエイジング素材「ナールスゲン」の魅力に迫る

週刊粧業 2017年1月1日号 46ページ

カンタンに言うと

ナールスコーポレーションとJTS、大学発アンチエイジング素材「ナールスゲン」の魅力に迫る
 「京大・阪市大発アンチエイジング化粧品原料」と銘打つ「ナールスゲン(GGsTop)」を配合する化粧品が、エイジングケア市場でジワリと注目を集めはじめている。「ナールスゲン」は、京都大学発ベンチャーのナールスコーポレーション(本社=京都市)が発売し、大学の研究成果により見出された複数の美容作用に魅せられた化粧品・医薬部外品の原料会社であるJTS(本社=大阪市)がその販売を支援している。

 今回は、ナールスコーポレーションの松本和男代表とJTSの岩ヶ瀬準代表に「ナールスゲン」の誕生とその魅力について対談してもらった。




肌老化要因の酵素のみ阻害する新発見、
2大学の共同研究で昇華

 岩ヶ瀬 松本先生とは京都大学(以下、京大)の化学研究所のフェローを兼務されている頃からの付き合いですが、今日はナールスコーポレーション代表という立場でお話をお聞きします。

 まず「ナールスゲン」を発見された経緯を教えて頂けますでしょうか?

 松本 「ナールスゲン」の発見は、今から約20年前、京大の平竹潤教授が助手時代に、ヒト酵素(生体触媒触媒)の働きを化学的に解明したいとの念願がきっかけでした。

 ヒト酵素の中でも、あらゆる生物に存在するグルタチオン(抗酸化ペプチドの一種)の研究過程において、「γ―グルタミルトランスペプチターゼ(GGT)」を特異的に阻害する物質(GGsTop)を発見したと彼から報告を受けました。

 それは「これまでに類を見ない世界最強の活性物である」と自慢しておりました。

 何とか後輩の研究を進展させてやりたいと思い、さっそく、田辺製薬時代から創薬の研究でお世話になっていた大阪市立大学(以下、阪市大)医学部教授の井上正康先生を彼に紹介しました。

 井上先生は酸化・還元酵素分野の生理学・医学領域の大家で、阪市大大学院・生活科学研究科の湯浅勲教授、小島明子准教授を紹介してくださいました。それが京大と阪市大の共同研究の始まりでした。以降、肌への様々な効果の発見へとつながっていくことになります。

 岩ヶ瀬 湯浅先生と小島先生の研究室では当時、どのような研究をされていたのでしょうか。

 松本 両先生の研究室では、食品の研究を行っており、当時はちょうどコラーゲンに関する研究に力を入れていました。
 ヒト皮膚の線維芽細胞を用いて、コラーゲンを産生する物質を見つける研究です。

 そこで「GGsTop」についても同じような試験をしてもらいました。すると、「GGsTop」に「コラーゲンの産生を亢進する」ことが確認され、両先生も大変驚いておりました。しかも皮膚の線維芽細胞だけに作用することは、大変大きな発見であることがわかりました。

 今振り返ると、「GGsTop」の発見は奇跡的なタイミングだったと言えます。小島先生に至っては、念のため何度か実験を繰り返し、「GGsTop」がコラーゲン産生を大幅に亢進することは間違いないことを確認されました。

 その後の研究で、「GGsTop」は、コラーゲンと同じく繊維状のタンパク質であるエラスチンとHSP(ヒートショックプロテイン)の産生を顕著に亢進することが認められました。

 これらの研究成果から、美容成分として人気が高いコラーゲン配合化粧品や、肌トラブルの悩みを解決するスキンケア化粧品に役立つ素材になり得ると確信し、JST(文部科学省(独)科学技術振興機構)を通じて本格的に研究をスタートさせました。

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