JTS、非加熱製法の生プラセンタを販売開始

週刊粧業 2022年10月17日号 17ページ

カンタンに言うと

  • 国産フコイダン原料も
JTS、非加熱製法の生プラセンタを販売開始
 化粧品・医薬部外品分野でオリジナル原料の開発・販売を行っているJTSは、化粧品や健康食品の美容成分として人気のあるプラセンタ原料として、非加熱製法・無加水抽出による「北海道産 生プラセンタK」(製造元=北海道サイエンスラボ)の取り扱いを開始した。高付加価値プラセンタを用いた製品開発を促し、プラセンタ市場の活性化に寄与していく。

 化粧品原料プラセンタの研究では、肌の再生力・保湿力の向上や、美白効果、抗炎症作用、抗酸化作用など様々な肌への効果が確認されているが、製法や抽出技術による違いも認められている。

 一般的なプラセンタは加熱処理を行って作られるが、「北海道産 生プラセンタK」は、非加熱殺菌の独自製法を用いることで、細胞を活性化させる成長因子(グロスファクター)を多含させることに成功している。また、成分を薄めずに高濃度のままエキスにする無加水抽出技術を用いることで、純度の高いプラセンタ原料となっている。

 成分分析結果では、「北海道 生プラセンタK」は一般的なプラセンタに比べ、アミノ酸やたんぱく質、ビタミンA、C、Eを多く含んでいることが認められた。成長因子でみると、EGFやFGFに加え、コラーゲンやエラスチンを強化するTGF-β(トランスフォーミング成長因子)、損傷を受けた細胞の再生やヒアルロン酸の産生を促すIGF(インスリン様成長因子)の含有も確認されている。

 また同社は、高機能化が進むスキンケア・ヘアケア製品に対し、モズク由来の高分子フコイダン原料「リムベール」シリーズ(製造元=タングルウッド)から、「トンガ王国産」に加え、新たに「奄美大島産」の取り扱いを開始した。奄美大島産にも、トンガ産と同様に保湿効果や細胞賦活活性作用、育毛作用が認められており、スキンケアやヘアケアの企画に産地で選べるフコイダン原料シリーズとして紹介していく。

 トンガ王国は今年1月に火山噴火・津波が起き、リムベールに使用するモズク生産地も被災したが、日本国内に4~5年分の供給量を確保しているため、供給不足に陥る心配はないという。同社はトンガ王国へ義援金100万円を寄付するなど、早期復興に向けた支援も行っている。
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