ナユタ、フェムケア関連のジェルやオイルが好調

週刊粧業 2022年10月17日号 15ページ

2022年10月19日 17:00

週刊粧業化粧品OEMメーカー

カンタンに言うと

Instagramでの情報発信にも注力

　小ロット対応や小回りの利くサービスを強みとするナユタは、ゲル状の処方に定評があり、ローションや美容液などのスキンケア、ヘアケア、ボディケア化粧品を主に製造している。

　埼玉県三郷市に工場を有し、徹底した品質管理のもと、多品種小ロット生産を得意とし、顧客のニーズに臨機応変に対応できる製造・生産体制を整えている。

　現在は、引き続きフェムケア関連のジェルやオイルが好調に推移している。「フェムケア」「フェムテック」はトレンドとして商品やサービスの投入が盛んに行われており、今後の市場拡大も見込まれているが、同社では、フェムケアとCBDを掛け合わせたアロマキャンドルのほか、睡眠障害に悩む人に向けて、眠りにフォーカスしたCBD配合製品を考案中だ。

　また、化粧品原料を細かく加工するための設備の導入も検討している。

　「技術的には新しいものではないが、例えば炭やクレイを加工することで、より配合しやすくすることができるだろう。化粧品原料は水に溶けにくいものが多いため、新たな設備の導入で製品づくりの幅も広がるのではないか」（代表取締役社長山﨑尋士氏）

　SNSを通じた情報発信にも力を注いでいる。Instagramの「ナユタのおとなスキンケア」では、様々な切り口で美容に関するお役立ち情報やトレンドについて、写真や動画で紹介している。今後は工場の設備や充填風景を展開するアカウントも開設予定だ。

　「小さな工場だからこそできる、丁寧で小回りのきくモノづくりに磨きをかけて、製品化前のテスト製造などにも根気強く取り組みながら、様々な企業のスタートアップへ貢献していきたい。作業のクオリティをはじめ、大量生産でできるものづくりと、小規模な工場だからこそできるものづくりは異なり、今後は当社のような小回りの利く工場の良さはもっと活きてくるのではないか。消費者に喜ばれ、世の中の役に立つことができていれば、企業としてもよりよい方向へと向かっていくだろう。これからもお客様と二人三脚でよりよいモノづくりを追求していく」（山﨑社長）