マツモト交商は、今期の新たな提案として、3原料を紹介した。
「Illuminyl388(Givaudan社)」は、緑茶に含まれるポリフェノールを水溶性技術で安定化させた抗酸化原料である。ポリフェノールの大半を占めるEGCGは強い抗酸化力をもつ一方で、溶解性が低く不安定という特徴を有していたが、水溶性成分として取り出すことにより、安定性と水溶性に優れたポリフェノールを実現した。
同原料は、肌のトーンアップやブライトニング効果、皮膚常在菌の産生促進(マイクロバイオーム)に寄与する。近年のマイクロバイオームのニーズに応え、9月に実施するセミナーでも紹介予定だという。
「Hydrasensyl Glucan Green(BASF社)」は、発酵由来のβ-グルカンを特殊な膜分離プロセスで精製した原料である。ヒアルロン酸にはないグルコース側鎖が保湿力をアップ、コラーゲン同様の3重らせんが高保水性をさらにアップさせることにより、ヒアルロン酸とコラーゲンの特性を兼ね備えた、優れた保湿効果と抗炎症効果をもつ。
実際に、ヒアルロン酸と比較した試験では、ヒアルロン酸の4分の1の量で4倍の効果を発揮することが確認された。さらに、リンスオフでも簡単には流れず、保湿効果を保つという特長をもつ。
「Mini-ReColⅢ(TRAUTEC社)」は独自のバイオ発酵技術で製造された、世界初のアニマルフリーコラーゲンである。保湿や弾力性に優れているという点は従来のコラーゲンと同様だが、バイオ発酵由来の場合には分子量を自由に操作できるため、短時間での高い皮膚浸透性が特長だ。さらに、光老化抑制、皮膚バリア修復効果、シワ改善効果といった効果を有する。
紹介した3原料はいずれも新原料および新たなデータを取得した原料であり、同社では4月から提案を強化している。
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この記事は週刊粧業 2024年6月3日号 7ページ 掲載
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