花王、タイのCPグループと協業基本合意書を締結

粧業日報 2024年10月3日号 4ページ

カンタンに言うと

  • サステナブルな未来に向けた新たな取り組み
花王、タイのCPグループと協業基本合意書を締結

 花王は9月30日、アジア有数の大手複合企業の一つであるタイのチャロン・ポカパン(CP)グループと、タイにおけるサステナブルな未来に向けた協業を進めるべく、基本合意書を締結した。

 タイにおいてコンビニエンスストア「セブン-イレブン」やスーパーを展開するCPグループに対し、日用品事業での環境に配慮した商品の提供や、ケミカル事業でのサステナブルな視点での協業の取り組みを進める。

 タイ花王の設立60周年という節目に、タイの人々の暮らしや社会をさらに豊かにする取り組みを「グローバル」と「パートナーとの共創」の視点で推進する。

 花王は、中期経営計画「K27」の柱に「グローバル・シャープトップ事業の構築」と、「パートナーとの共創による事業構築」を掲げている。花王グループのグローバルビジネスの拡大とビジネスモデル構築につなげる活動を、タイ花王がモデルとなり推進する。

 同社は1964年にタイでの事業を開始し、1967年にタイで初めての粉シャンプー「フェザーシャンプー」を発売した。1972年にはケミカル事業を開始。現在は「アタック」「ビオレ」「メリーズ」など、11ブランドの日用品を展開している。

 近年は、東南アジアでデング熱の脅威が深刻化していることから、花王の独自技術で化学合成の虫よけ成分を使わない蚊の忌避剤を開発し、世界で最初にタイで発売するとともに、デング熱被害の削減に向けて産官学連携で取り組むなど、社会課題の解決を目指すESG活動を展開している。

 CPグループは1921年にタイで創業し、農業と食料品を中核として、情報通信や流通、金融、医薬品などの幅広い分野で国際的に事業を展開している。「国、人々、会社の幸福のために」という理念を掲げ、社会・経済・環境に与える影響や持続可能性に配慮しながら、タイの人々の暮らしを支えてきた。タイ、中国を中心としたアジア地域で強固なネットワークを築き、抜群の知名度を誇る。

 花王とCPグループは、「タイの子どもたちの未来に貢献する」という共通の志のもと、ESG分野における提携を始める。両社で相乗効果を高め、サステナブルな未来に向けて提携を深める。

 その一環として、サステナブル視点のCPグループのハウスブランドを共同開発し、花王グループの革新的な商品開発力とCPグループの強い流通網による新たな価値提案を行う。また、環境に配慮して開発された花王グループの商品群の中から、特定の商品をCPグループに独占提供する。さらに、ケミカル事業において、双方のビジネスを強化する連携の機会を追求する。

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